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ファーウェイ通信 第7回

高速通信対応かつ大容量バッテリー搭載のスグレモノ!

TVも見られるモバイルルーター「501HW」「502HW」登場! ウワサの「HUAWEI WATCH」の発表会も見てきた

2015年10月16日 11時00分更新

文● 加藤肇 編集● ASCII.jp

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モバイルルーターという市場を作った
ファーウェイの過去の製品をチェック

 ここで少し話を変えて、ファーウェイがこれまでに発売したモバイルルーターの歴史を振り返ってみよう。

 今ではSIMフリーのスマートフォンやタブレットなどでも、なじみ深い存在となった“ファーウェイ”ブランドだが、一般のモバイルユーザーに認知されたのは、各キャリアから発売されたデータ通信端末やモバイルルーターによってだろう。

 特に最初に話題になったのが、イー・モバイル(現ソフトバンク)のサービス開始後すぐにリリースされたUSB接続のデータ通信端末「D01HW」だ。モバイルデータ通信が月額定額料金で利用できるサービスのインパクトに加えて、USB接続で汎用的に利用できる端末ということもあり、発表会などで多くの記者が利用している様子を見ることができた。

PCカード型端末が主体だった当時、USB接続でWindowsやMacなど、マシンを選ばず、使い回しが可能なことが話題になったデータ通信端末「D01HW」。IT系メディア業界ではみんな使っているという感じだった

 ファーウェイの存在がさらに知られることになったのが、同じイー・モバイルから2009年11月に発売された「Pocket WiFi D25HW」だろう。国内ではモバイルルーターというジャンル自体、実質的にここからスタートしたと言ってもよく、楕円の形状と“Pocket WiFi”のブランドはモバイルルーターの代名詞的存在となった。

おなじみ初代Pocket WiFi。Pocket WiFiという製品名がほぼモバイルルーターを意味した時代も長かった

 さらに2012年3月登場の「Pocket WiFi GL01P」は、イー・モバイルのLTEサービス「EMOBILE LTE」に対応した初めての製品。下り最大75Mbpsという通信速度を実現しており、連続通信時間は約9時間。

EMOBILE LTEの開始に合わせて登場した「GL01P」

 2013年12月発売の「Pocket WiFi 301HW」「Pocket WiFi GL10P」は、下り最大110Mbpsの「SoftBank 4G」(AXGP方式)とイー・モバイルの1.7GHz帯のLTEネットワークの両方が利用できるマルチネットワーク対応の製品。それぞれソフトバンクモバイル(現ソフトバンク)とイー・モバイルから発売された。

AXGPとFD-LTEの両方に対応。さらにタッチ操作に対応したカラー液晶を搭載する「301HW/GL10P」

 おもしろい製品では2011年初頭に発売された「Pocket WiFi S S31HW」もある。製品名に“Pocket WiFi”と冠しているものの、実際にはシンプルなスペックのAndroidスマホ。通話も可能なモバイルルーターとして展開された。

AndroidスマホなのにPocket WiFiとして販売された「S31HW」

ドコモやau、UQからもリリースされている
新規格に合わせていち早く製品を投入するファーウェイ

 ファーウェイのモバイルルーターというと、イー・モバイル(現ソフトバンク)の印象が強いが、ドコモやau、UQコミュニケーションズなど、国内の主要キャリアすべてから、製品がリリースされている。

 たとえば、ドコモXiでは当時最速の下り最大112.5Mbpsの通信速度に対応したモバイルルーター「HW-02E」。FOMA網にも対応しており、ドコモの広いサービスエリアで利用できる貴重なルーターとして人気を集めた。

ドコモXi/FOMA対応ルーターの「HW-02E」

 UQコミュニケーションズからはWiMAX 2+のサービス開始に合わせて登場した「Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD14」。これはWiMAX 2+と4G LTEの両方のネットワークが利用可能だ。今春発売された「Speed Wi-Fi NEXT W01」はキャリアアグリゲーションによる下り最大220MbpsのWiMAX 2+に対応。これらの製品はauからも発売されている。

「W01」もWiMAX 2+と4G LTEに両対応するバリバリの現行製品

 このように新しいネットワーク規格によるサービスがキャリアによってスタートした際に、いち早く製品をリリースする点もファーウェイ製モバイルルーターの特徴と言える。

 501HWと502HWはともに発売中で、本体色はネイビーブルーのみ。購入には回線契約が必要となる。料金プランは、ソフトバンクモバイルでは「4G/LTEデータし放題フラット」と「Wi-Fiルータープラン(高速)」の2種類、Y!mobileでは「Pocket WiFiプラン2」が用意される。

 501HWと502HWは、キャリアアグリゲーション対応やIEEE802.11ac対応など、モバイルルーターとしての性能強化もありながら、ワンセグ/フルセグ両対応のテレビチューナー搭載というエンターテイメント性も高まったモデルである。外出先でもテレビを見たいが対応端末を持っていない……という人は検討してみてはいかがだろうか。


(次ページでは、「デザインに注目のスマートウォッチ「HUAWEI WATCH」の発表会をレポ」)

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