自撮りで家族のコミュニケーションが増える
デジタルツールはひとりで楽しめるものも多いですが、ご夫婦で理解し合うことでそこに絆が生まれてくるという、ステキな空気を感じました。そんなご夫婦だから、スマホの自撮りも息ぴったりなのですね。
『おじいちゃん&おばあちゃん自撮りフォトコンテスト』では、ほかの受賞者も家族との結びつきが見える微笑ましい写真を披露していました。
『孫となかよし部門』で受賞した小川悦朗さんは、お孫さんと床に寝そべった様子を自撮り棒でパチリ。二人ともバッチリカメラ目線というのと、写真の左上からひょっこりママが写り込んでいるという構図のユニークさが評価されました。
『ファッショニスタ部門』を受賞した阿藤敏博さんは、還暦祝いにもらったというご家族からのプレゼントの洋服でキメて。鏡に後ろ姿が映り込むというスタイリッシュな構図が審査員の目を引いたそうです。
『審査員特別賞』を受賞したのは小島弘美さん。お孫さんが自身のおでこの黒子で遊んでいる様子を、5枚の連写に収めています。
『そっくり部門』の西村栄二さんは、お孫さんと自分を入れた4人という大人数で、うまく自撮りの枠に写真を納めています。しかも手元をみると、左手では赤ちゃんであるお孫さんを抱っこしながらミルクを飲ませ、さらに右手では自撮り棒を持っている様子。とてもご器用で! そしてなにより、お孫さんとお顔がそっくり!
西村さんは自撮り動画もよく撮るということで、節分やクリスマスなど季節のイベントではお孫さんを楽しませる演出の動画を送ってコミュニケーションを楽しんでいるようです。
ふだんは自撮りをしないという受賞者もいましたが、自撮りをしようとすることでお孫さんと一緒に写ったり、コミュニケーションが増えている様子でした。
若い世代のものと思われがちなスマホの“自撮り”ですが、家族と楽しそうに写真を撮る受賞者の様子を見て、これからシニア層でのスマホの普及が上がっていくにつれ増えていくであろう“自撮りじじばば”の存在は必然だろうし、とても好ましく思えました。