アメリカのクラウドファンディングサービス『スタート・エンジン』で、3560万ドル(約42億円)ぶんの予約注文を受けている“三輪自動車”がある。エリオ・モーターズの『Elio Motors P4』だ。価格は6800ドル(約84万円)。
前輪の2輪が駆動する3輪車。スチールフレームと樹脂の軽量なボディーに、排気量0.9リッターの3気筒エンジンを積み、100キロメートルあたり2.8リットル(1ガロン84マイル)という超低燃費を実現する。最高時速は160km。
乗員は最大2人。車内はかなり狭く、後部座席には押しこまれるような形で乗ることになる。要は、屋根がついたオートバイのようなもの。実際、アメリカの法規制ではオートバイと分類されることになるそうだ。
しかしながら、エアバッグやパワーウインドウ、エアコンといった自動車に必要な装備はすべてそろえてある。ロールケージは補強をほどこし、ABS機構も備え、安全性を犠牲にすることなく低価格を実現したというのが売り文句だ。
三輪自動車ならトヨタの電気自動車『i-Road』も負けていない。ハンドルにあわせて車体をかたむける「オート・リーン・テクノロジー」など最新技術がつまっている。i-Roadは現在各地で実証実験中。誰かを乗せるならどっちかな。