2015年9月8日(米国時間)、米デルは、米マイクロソフトのSurface ProシリーズおよびSurface用アクセサリーを、米国およびカナダ法人市場向けに販売開始すると発表した。10月上旬から同社サイトで取り扱いを開始し、デルが提供する法人向けサービス「プロサポート」の提供なども同時に行なう。
マイクロソフトとデルは、Windows 10デバイスの拡大に向けたパートナーシップを結んでおり、今回のSurface Proの取り扱い開始はその提携内容を拡大したもの。デルにとっては、製品ラインアップを拡大することになるほか、同社が提供するサービスなどを新たに提供するチャンスが広がることになる。
米国時間9月9日には、アップルが新製品を発表するが、そのアップルがIBMとの関係を強化する中で、今回のデルの動きは、Windows陣営の新たな提携関係に関する動きのひとつとして捉えられよう。今後、デル以外にも同様の動きをみせるベンダーもありそうで、米マイクロソフトでは、HPやアクセンチュア、アバナードとの長年の関係も活用していく予定だとしている。
デルによると、デルが取り扱うSurface Proには、デルのサービスタグナンバーが付与され、デルブランドで販売されているVenue ProやLatitude 2-in-1と、同じ扱いで販売されるという。つまり、デル製品向けに提供されるプロサポートなどのサポート体制、Accidental Damage Serviceといったサービスが利用できることになる。
また、デルが提供するDell Data Protectionなどの機能も提供されることになりそうだ。
一方、米国、カナダ以外の地域については、デルが選定した28の市場に対して、順次展開することを明らかにしている。2016年前半から、これらの地域への提供が開始される予定だというが、デル日本法人によると、この中に日本が含まれるかどうかは現時点では未定だという。