実はレアアイテム満載のとんでもなく豪華なツアーだった
ARアプリで「ぼんぼり祭り」にお導き!! 準天頂衛星「みちびき」×アニメ「花咲くいろは」コラボツアー
2015年09月07日 18時00分更新
準天頂衛星の役立つ点と今後について
――準天頂衛星が普通に使われるようになったときに地域活性化に役立つ点はなんでしょう?
NEC神藤さん:観光アプリという存在はすごく大きいんじゃないかと思っていて、重要なのはコンテンツの鮮度。それを保つには現地の方でないとダメで、現場で盛り上がらないといけません。
だから湯涌温泉の「湯涌ぼんぼり祭り」のように毎年やってるというのはいい事例ですね。人も集まって、ビジネスになる可能性があります。地方でビジネスを起こす起爆剤を提供しますということです。
――準天頂衛星が生活に関わってくる部分はありますか?
NEC神藤さん:準天頂衛星は、GPSにはない防災に関するメッセージの送受信機能を備えています。メッセージが衛星から送信される、あるいは衛星に送信する。両方の機能を持っていて、防災関係の実証実験も行なっています。
気象庁からの情報をサマライズして降らしますが、天気予報ではなく、安心安全につながること、例えば、地震・津波・噴火などの情報を降らします。もう1つが静止衛星に向けてメッセージを飛ばし、端末を持っている人が今どこにいるかがわかります。
準天頂衛星は4機で運営し、1機は静止衛星です。衛星携帯電話とだいたい似たような性能が必要です。3万6000km上空まで電波を飛ばすために専用の端末が必要になります。
――PCやスマホを買い直す必要がありますか?
NEC神藤さん:現状、一部の機種にのみ準天頂衛星に対応したチップが入ったスマホが製品化されていますが、まだ大半のスマホには準天頂衛星に対応するチップは入ってないので、今後増えていくのだろうと思います。補強信号と呼ばれる、より精度の高いものは専用の受信機が必要です。
――現在、準天頂衛星の運用状況はどのようになってますでしょうか?
NEC神藤さん:いま活用されている事例としては、カーナビで準天頂衛星対応の製品が増えておりメーカーから出始めています。
ただし、現在は1機しか飛んでないため、日中帯に使える時間時期としては10月から2月ぐらいとなります。日本の上空に8時間とどまります。2018年には4機が稼働するため、24時間使えるようになります。
――準天頂衛星システムの今後の予定があれば教えてください
NEC神藤さん:観光をキーワードとした実証実験は来年もやるとは思うのですが、まだ具体的に動いているものはありません。また、ツアーの中に外国人を入れたものをやらないといけないだろうとは思っています。日本人と同じ感覚で動いてくれるかとかそこは違うと思うんです。
2020年に向けて2018年から運用した4機をさらに発展させて、日本ではこんなことができてるんだということを海外の人に感じてもらい帰ってもらえるといいですね。
――ありがとうございました。
ツアー開催概要
ツアー名:北陸新幹線「かがやき」で行く「第5回湯涌ぼんぼり祭り」×準天頂衛星「みちびき」コラボスペシャルツアーぼんぼり祭りへおみちびき!?一泊二日の旅
日時:2015年10月10日(土)~10月11日(日)集合場所:JR東京駅
旅行代金:5万9800円(シングルルーム利用)6万7800円(温泉旅館和室利用)
募集人員:84名(最少催行人員60名)※定員になり次第締切
申込期間:9月18日(金曜日)17時まで
旅行企画・実施:株式会社JTBコーポレートセールス
実証実験担当:準天頂衛星システムサービス株式会社
申し込みサイト:http://www.jtbbwt.com/entertainmenttour/hanairo/index.php