熱くて“てげてげ”なコミュニティー
オープン前日のパーティーには、鹿児島の技術系コミュニティー13団体の主催者たちが集結。地焼酎『小鹿』片手に、鹿児島名物つけ揚げをつまみながら、さくらハウスにかける思いをたがいに伝えあっていた。
「HTML5女子会を盛大にやりたい」
「手を動かし、技術に触れる場所をつくりたい」
「使うのは、半田ごて、オシロスコープ、工具一式。鹿児島の“おもしろ”をさくらハウスから発信したい」
など、など。
中でも「お酒を飲みながら勉強会をやってみたい」「レンタル(ビア)サーバーについて学ぶ会をやろう!」などと意見が出ると、「いいねえ!」とひときわ大きな歓声があがっていた。想像するだけでも楽しそうだ。
鹿児島の技術系コミュニティーは、AmazonWebService利用者の会であるJAWS-UG鹿児島、WordPressのWordBench鹿児島など有名コミュニティー地元版が中心だ。新技術を学ぶ勉強会を開くなどして、それぞれに活動を続けている。
有名な地元コミュニティーが「てげWeb」(てげてげなWebのなんでも勉強会)。テーマはHTML5、CSS、JavaScript、IoT開発などさまざまだ。
「『てげてげ』は、『適当な、適切』なという意味。適当な、というのが鹿児島では強い意味。適切は宮崎。持ち帰るものは人それぞれ。WebもWeb以外もさまざまなネタを楽しむ会です」とは、てげWeb主催者の森史憲さん。
熱くて“てげてげ”。粗けずりで、力強く、都会にはない面白みがある。
とても鹿児島らしいコミュニティーが盛り上がっている一方、課題はある。いかに活動を継続していくかだ。とくに地方の場合は、具体的に集まる「場所」があるかどうかに大きな意味があるという。