オムロンは8月25日、画像センシング技術を利用した家庭用ネットワークセンサー「ヒューマンビジョンコンポ 家族目線(HVC-C2W)」を発表した。価格は2万9800円で、9月11日に発売する。
HVC-C2Wは、家庭内での利用を想定したネットワークセンサーカメラで、寝ている赤ちゃんや帰宅した子ども、ペットなどの様子を、専用アプリを通じてスマホやタブレットで確認できる。ライブビューや静止画撮影が可能で、動画撮影は非対応だ。
本製品は、オムロン独自の顔画像センシング技術「OKAO Vision」によって、状態や動きを検出してプッシュ通知機能で必要なときに知らせる機能を搭載する。検出・推定機能は顔検出、手検出、人体検出、ペット検出、動体検出、音声検出、顔認識、性別推定、年齢推定、表情推定、顔向き推定、視線推定、目つむり推定の13機能。マイクを搭載し、音声もモニターできる。カメラ解像度は最大1280×720ドットで、暗所撮影にも対応する。画像は32GB以下のmicroSDに保存できる。無線LAN企画はIEEE 802.11 b/g/n。
専用アプリの第1弾として、赤ちゃんを見守る「家族目線 赤ちゃん」、ペットを見守る「家族目線 ペット」を9月11日に公開。いずれも対応OSはiOS 7.0、Android 4.1で、価格は無料。
家族目線 赤ちゃんは、赤ちゃんが目を覚ましたりぐずったりしたときに、スマホのプッシュ通知機能で知らせてくれるアプリだ。「笑顔お知らせ」機能を搭載し、表情を自動で認識してプッシュ通知や撮影が可能だ。撮り溜めた写真は「赤ちゃん成長記録」としてスライドショーで表示できる。複数台のスマホから接続可能で、離れた家族もライブビューやお知らせ機能を利用できる。
家族目線 ペットは、家を開けている間にペットをライブビューで確認できる。ペットの正面顔を自動で撮影できる「フェイスショット」機能や、ペットの動いた領域を履歴として確認できる「ペット行動マップ」機能を搭載する。
今後は見守る対象を家族全体へと広げ、高齢者や子ども、留守宅を見守る「家族目線 おるすばん(仮称)」を公開予定だ。家族以外でも利用できるように、客層分析、人数カウント、個人認証などが可能なHVC-C2W基本操作アプリケーションの提供もするという。開発者向けに、アプリ開発情報を公開する予定だとしている。