ティアックは、独beyerdynamicのヘッドフォン「T1 2nd Generation」の販売を世界に先行して開始する。
T1 2nd Generationは、2009年に発売された「T1」の後継となるフラッグシップ機だ。9月4日にベルリンで開催する「IFA 2015」での全世界同時発表を予定していたが、世界で最もT1が愛されている国が日本であるという理由から日本での製品発表が行なわれた。
T1 2nd Generationは、自然なサウンドが特徴のセミオープン型ヘッドフォンだ。原音を忠実に再生するというトランスデューサーのインピーダンスは600Ω。
beyerdynamic独自の技術である「テスラテクノロジー」を改良し、高域における不要な共鳴の抑制とパワフルな低域再生が可能となったという。beyerdynamic 製品開発責任者 マリオ・ゲブハードット氏は「ユーザーの声を反映し、主に2つのポイントを改良した。1つは(従来機で弱いとされた)低音。単純に低音を強めるのではなく、ソリッドで温かみのある、バランスの良い音に仕上げた。もう1つは高域。強めたり弱めたりせず、適切に聴こえるよう目指した」と語った。
またマリオ氏は、T1から変更したヘッドバンドについて「日本メーカー製の、柔軟性があり汗にも強い合皮素材を使用している」と説明した。イヤークッションも2層にすることで肌触りと通気性を高め、長時間快適に装着できるとしている。重量は360gだ(ケーブル含まず)。
ケーブルは着脱式だ。付属のケーブルは7N OCC線を採用し、さらに電磁ノイズを抑えるテキスタイルコーティングを施した。別売の4pin XLRバランスケーブルも利用できる(バランスケーブルは今秋発売予定)。
予想実売価格は14万円前後。発売は8月下旬を予定している。