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Apple Musicをいい音で楽しむ! iPhoneオーディオ強化術 第1回

Apple Musicを使ってわかった! 定額音楽配信の便利さと課題

2015年08月17日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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レコメンド機能の強化など
今後のサービス拡大にも期待したくなる!

 音源がロッシー圧縮であることや、アニメソングがない点など、物足りない点も多いApple Musicだが、使ってみると思った以上に便利なサービスであることがわかった。

 音質については、次回以降で紹介するアイテムで強化できるとして、サービス内容がより充実してくれば、ますます使いやすくなるはずだ。

 個人的に期待したいのは、検索機能というより自分に合った楽曲をオススメしてくれるレコメンド機能の強化だ。

 ショッピングサイトによくあるものだが、「この曲を聴いた人はほかにこんな曲も聴いています」というものや、アルバムにゲスト参加したミュージシャンのアルバムなどを関連した楽曲として紹介してくれると、自分の知らない曲と出会う機会が増えだろう。このような、数百万曲という膨大なライブラリーを自在に扱えるための機能は欠かせないと思う。

 また、音楽だけでなく、動画との連動/連携にも期待したい。そのアルバムにプロモーション・ビデオがあればそれをシームレスに楽しめるとうれしいし、YouTubeに該当するコンテンツがあればリンクしてくれるだけでもいい。Siriを使って、メロディーをくちずさめば該当する楽曲を探してくれる機能があると、(検索精度にもよるが)魅力ある検索機能になるような気もする。

いよいよ日本でも定額制音楽配信サービスが普及するかも!?

日本向けサービスのアナウンスが表示される「Spotify」

日本向けサービスのアナウンスが表示される「Spotify」

ハイレゾ配信を行なう予定の「TIDAL」

ハイレゾ配信を行なう予定の「TIDAL」

 世界的には定額制音楽配信サービスの普及がかなり進んできており、Apple Musicだけでなく「Spotify」など世界中で数千万人ものユーザーが利用しているサービスもある。

 さらに言うと、CDと同じ音質(ロスレス圧縮を利用)で楽しめる「TIDAL」というサービスがあり、こちらは近々MLPという新しい圧縮技術を使ってハイレゾ配信を行なう予定もあるという。音質を重視する人にとっては気になるところだろう。

 こうしたサービスの広がりも、まずはApple Musicのようなサービスが普及することが必要になるだろう。音楽配信については後進国である日本でどのように受け入れられるかはまだ予想できないが、まずは3ヵ月だけ試しに利用してみるといいだろう。思っていた以上に楽しいものであることがわかるはず。

 次回からは、Apple Musicをより高音質で楽しむためのノウハウやアイテムを紹介。ロッシー圧縮の音源だからこそ、高音質なヘッドフォンなどを組み合わせて音質をグレードアップすれば、より満足度の高い音楽鑑賞ができるはずだ。

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