8月14~16日、おそらく日本でもっとも熱い場所となる東京ビッグサイトで、「コミックマーケット88」(以下コミケ)が開催され、会場は多くの来場者の熱気に包まれている。
その来場者のアニメへの想いを応援するため、NTTドコモは「ラブライブ!」とコラボレーションしてdアニメストアのブースを出展。また、会場での通信環境を快適にするための施策を展開中だ。
今回、dアニメストアはプラットフォームビジネス推進部の宮原さおり氏に、通信環境は無線アクセスネットワーク部の吉村美徳氏と沼田孝太氏に、それぞれの取り組みを聞いた。
「ラブライブ!」特製ドラムバッグなどが
抽選でもらえるキャンペーンを実施中
コミケには2回目の出展となるdアニメストアでは、がんばっているアニメファンを応援したいというコンセプトで、作品内でスクールアイドルグループ「μ's」が頑張っている「ラブライブ!」とコラボしてのキャンペーンを行なっている。
その1つは「みんなファイトだよっ!キャンペーン」。アニメファンから、自分が元気をもらったアニメのシーン(「ラブライブ!」以外も含む)をSNSで投稿してもらい、その中から抽選で「ラブライブ!」ドラムバッグなどの豪華賞品がプレゼントされる。投稿はコミケ最終日の8月16日まで可能だ。
またブースでは、あらかじめ事前予約をしていたdアニメストア会員に、会場限定の「ラブライブ!」オリジナルステッカーを2枚セットでプレゼント。このステッカーは、コミケらしい手作り感を大事にしたとのことで、「ラブライブ!」の名場面を一枚一枚選んで作ったのだそうだ。
なお、事前予約自体はすでに終了しているが、数量限定ではあるものの、dアニメストアの会員(もしくは当日会員登録した場合も)で、スマホにdアニメストアがインストールされていることを見せれば、その場でもらうことができるとのことだ。
さらにコミケ開催に合わせ、人気のアニメ14作品の映像を再生するスマホとカラクリ装置が連動する、「ファンタスティック・アニメ・マシーン」という映像が、dアニメストア会員200万人突破記念として公開された。
この「ファンタスティック・アニメ・マシーン」はYouTubeで見られるほか、dアニメストア公式サイトではそのメイキングが公開されている。カラクリ装置の裏側がわかり、想像している以上に撮影に苦労したことがわかるメイキングとなっている。
コミケ会場で快適な通信環境を整える
「ラブライブ!」ラッピング基地局車出動
非常に多くの来場者が訪れるコミケ会場では、以前は携帯がつながりにくいという声が少なくなかった。そこでここ数年、各キャリアは競って快適な通信環境を実現するための取り組みを行なっている。ドコモももちろんその1社だ。
今回のドコモは「ラブライブ!」のイラストでラッピングされたものを含む、3台の基地局車を用意している。3台ともドコモがXiで用いている4周波数(2GHz/1.7GHz/1.5GHz/800MHz)にフルで対応。まずは肝心要となる通信容量を確保している。
docomo Wi-Fiについては、人力によるWi-Fiサポーターを従来以上に投入した。さらに、東京ビッグサイト内のアクセスポイントも西展示棟などで事前に増設し、これまで臨時対策となっていたところも常に電波を出せるようにした。
こうしたコミケにおける通信環境についてはノウハウが蓄積されてきており、それに基づいた対策も行なっている。たとえば、どの時間にどこに人が集まりやすいか、どこにトラフィックが集中して使い勝手が悪くなるかなどを検討し、最適な形で配置する。
開場前に行列ができる東側の駐車場や西側のギフトプロムナード、午後はコスプレエリアなど、時間と人の流れによってトラフィックが集中するエリアは変わっていくが、常設基地局と臨時基地局の住み分けを明確にしながら最適化を図っている。
今回の状況についても詳細を分析し、データやノウハウが蓄積されるが、今後は先日ドコモが富士山に設置した、下り最大225Mbpsの「PREMIUM 4G」による高速通信環境を、コミケでも運用したいとのこと。時期的には未定だが、できる限り早いタイミングで投入したい意向で、今後のコミケでは通信環境がさらに良くなっていくことに期待が持てそうだ。