静音性抜群の水冷ユニット一体型グラフィックスカード

この夏PCゲームにハマるなら、G-Tuneの「Radeon R9 Fury X」搭載モデルがオススメだ!

文●鈴木誠史/ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

4基のファンと、ワンタッチで取り外せるメッシュパネルで
常に高い冷却性能を保つ

 「NEXTGEAR-MICRO」シリーズのケースは、高い拡張性と冷却性能を実現している。メッシュパネルの内側、正面中央部にあるFury Xの冷却ファンに加え、正面下部に80mmの吸気ファン、上面に140mmの大型排気ファン、背面には80mmの排気ファンを用意する。

本体正面。中央部と下部がメッシュパネルになっている。中央部の奥にはFury Xの冷却機構がある

本体背面。USB 3.0端子、USB 2.0端子×2、有線LAN端子、DisplayPort×3がある。Fury XのHDMI端子や、VGA端子、DVI-I端子は利用できない

 また、本体正面のメッシュパネルがワンタッチで着脱できるのもうれしい。さらに左サイドパネルの大部分もメッシュパネルになっており、メンテナンスが簡単に行なえる。

メッシュパネルはワンタッチで着脱できる。下部の吸気ファンの箇所は特にホコリが溜まりやすい。メッシュパネルはフィルターの役割を担うことになる。メンテナンスが簡単に行なえるのはうれしい

サイドパネルの大部分もメッシュ。この部分はBTOで透明のアクリルパネルに変更することも可能だ。透明パネルを搭載すれば、Fury Xの水冷の仕組みや後述するLEDランプをより見やすくできる

Fury Xはこのように収まっている

 本体サイズが幅196×奥行き430×高さ417mmで重量およそ12kgのミニタワーケースだが、拡張性は充分。標準で2.5インチシャドウベイが1基、3.5インチシャドウベイが2基空いている。インターフェースもDisplayPort×3、USB 2.0端子×4、USB 3.0×2、有線LAN端子、PS/2、マイク入力、ライン入力、リアスピーカー出力と充実している。電源ユニットの容量は1200Wで、80PLUS GOLDの認定を取得している。

水冷でファン音を抑えたFury Xなら、ゲームに没頭できる

 Radeon R9 Fury X最大の特徴は、GPUと同一基板上にメモリーチップを搭載した点だ。これにより、従来のハイエンドビデオカードよりも小型なものとなり、サイズはおよそ幅196×奥行100×高さ40mmとなった。

 また、120mmラジエーターとファンが一体となった水冷仕様であるのも特徴のひとつ。TDP 275Wの発熱を効率的に処理し、通常のゲームプレーであれば騒音値32dB以下、GPU温度を50度以下に抑えるという。実際に重めのベンチマークをいくつか実行したときも、普段と変わらず静かなままだった。騒音を気にせずゲームに没頭できるのは嬉しいポイントだ。

 一体となっているラジエーターはサイズが少々大きめで、実測値で長辺がおよそ150mm、厚さは70mmほどだった。Fury Xを単体購入して搭載させる場合は手持ちのPCケースに物理的干渉が起きないか確認しておく必要があるが、その点は始めからFury Xを搭載する「NEXTGEAR-MICRO im550PA6-SP2」なら安心だ。

Fury Xの水冷ユニットは一体化しており、配線も不要

 「GPU Tach」と呼ばれる9個のLEDが埋め込まれているのもFury Xの特徴。8個のLEDで負荷を示すもので(残り1個のLEDは省電力機能「ZeroCore」状態であることを示す)、これがあればGPUの負荷をひと目で確認できる。プリインアプリ「AMD Catalyst Control Center」から設定できるフレームレート制限と組み合わせて使えば、消費電力や発熱量を思い通りに調節できそうだ。

 ちなみに、光の色は標準で赤となっているが、基板に設置されたスイッチで青のLEDを点灯させることも可能。赤と青を両方光らせることで紫にすることもできる。

「GPU Tach」には赤と青のLEDがあり、両方光らせることで紫色に設定することも可能

基板に設置されたスイッチで色を変更できる

「AMD Catalyst Control Center」では、Fury Xに関する様々な設定を行なえる。フレームレート制限をかける機能は、GeForceシリーズにはない特徴的な機能だ

マウスコンピューター/G-Tune

(次ページ、「最新3Dゲームの「非常に快適」なスコアを軽く超えた」)