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10.1型と比べて、より気軽に買えて気軽に持ち運べる「WN891」

Officeとキーボード付きで3万円！ 8.9型タブはこの“気軽さ”がウリ

文●鈴木誠史／ASCII.jp

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パフォーマンスを徹底比較！
作業の快適さとバッテリー駆動時間は10.1型と同じ

　WN891は、Atom Z3735F、2GBメモリー、32GB eMMC、インテル HD グラフィックス（CPU内蔵）を搭載。ストレージ以外はMousePro Pと同じ。スペックは同じだが、排熱などの関係で実際のパフォーマンスに差が出る可能性もある。いくつかのベンチマークを試してみた。

　まず、Windows 8.1の快適さを表わす「Windowsシステム評価ツール（WinSAT.exe）」の結果は、下記の表のとおりとなった。

WN891（左）とMousePro-P101AP（右）のWinSAT.exeの結果を比較。プロセッサーの値はWN891のほうが高い

「Windowsシステム評価ツール」の結果
　WN891MousePro-P101AP
プロセッサ5.95.7
メモリ5.55.5
グラフィックス4.14.0
ゲーム用グラフィックス4.04.1
プライマリハードディスク7.17.1

　総合点はどちらも「4」だが、プロセッサーとグラフィックスの値を見るとWN891のほうが優れている。

　日常的な作業の性能を計測する「PCMark 8」のHome Conventional 3.0でやや重めの作業テストを行なうと、結果は「1116」。MousePro-P101APの「1146」よりも若干下回っており、Windowsシステム評価ツールとは逆の結果が出た。重めの作業を連続して行なう場合、WN891のパフォーマンスはやや低下してしまうようだ。

WN891（左）とMousePro-P101AP（右）でPCMark 8を試した。重めの作業を連続して行なうのはMousePro-P101APのほうが若干向いているようだ

　速度計測の前に、ストレージの空き容量をチェックしよう。WN891の空き容量は20GBだった（初回起動時）。なお、OfficeをプリインストールするMousePro-P101APは64GB eMMCを搭載しており、空き容量は34GB程度だった。

容量32GBのうち、20GBが空き容量として残っていた

　空き容量の関係でWN891のほうがストレージ速度が落ちるかと思われたが、「CrystalDiskMark」で試してみると、WN891が毎秒175.7MBで、MousePro-P101APが毎秒175.5MBと、ほぼ同等の結果が出た。書き込み速度についてはMousePro-P101APがやや上回っている。

WN891（左）とMousePro-P101AP（右）のCrystalDiskMarkの結果はほとんど同じ

　公称で約5.8時間というバッテリー駆動時間はどうだろうか。以下の条件で、BBenchを使って計測した。

バッテリー駆動時間テストの条件

  • 電源プランを「省電力」に設定
  • 無線LANとBluetoothをオンに設定
  • ボリュームは50％に設定
  • ディスプレーの明るさを40％に設定
  • ディスプレーの輝度調整機能を無効化
  • 10秒ごとのキー入力と60秒ごとのWebアクセスを有効化

　この条件で、開始から5時間33分で残り2％となり、休止状態へ移行した。同条件で5時間50分駆動したMousePro-P101APとの差はあまりない。ディスプレーの明るさを抑えるなどしたり、モバイルバッテリーを使うなどすれば1日外出する日もより安心して使えるだろう。

充電はMicro-USB端子で行なう

使用感の良さは10.1型のほうが上
しかし持ち運びやすさと価格重視ならWN891がオススメ

　ここまで見てきたように、WN891は10.1型のMousePro Pよりも小型軽量なモデルでありながら、ほぼ同等の性能を持つタブレットだ。着脱式キーボードの使いやすさがより向上すると良いとは思うが、決して普段使いできないレベルではない。

　筆者としては、使用感の良さはMousePro Pがやや上であると感じた。画面サイズによる作業効率の良さも含めて、よりノートPCに近い感覚で使いたいならMousePro Pをオススメしたい。しかしWN891は、普段使いに充分な性能を持ちながら気軽に外へ持ち出すことが可能で、なによりキーボード（ケース）とOfficeが付いて2万9800円という価格で購入できるのはとても魅力的だと思う。

　手を出しやすい価格帯で、持ち運びしやすさとOfficeなどの作業しやすさを両立する製品を探しているなら、ぜひともオススメしたいタブレットである。

マウスコンピューター／G-Tune

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