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業界人の《ことば》から 第150回

波乱の株主総会、シャープの再生はなるのか

2015年07月01日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII.jp

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今回のことば

「全力で、シャープを潰さないように経営をしていく。復活させるという強い意志でやっている」(シャープ・高橋興三社長)

大波乱のシャープ株主総会

 シャープが、2015年6月23日に大阪市内で開催した定時株主総会は、過去最長時間となる3時間23分におよぶ波乱の内容となった。

 会場に出席した株主は1212人。昨年の943人から250人以上増加し、質問者数は延べ23人と、多くの株主が質問にたった。

 質問内容は、2223億円の最終赤字、株価の大幅下落、3年連続の無配、5億円への減資といった株主の不満や不安を背景に、シャープ・高橋興三社長の退任を求めたり、経営陣の危機意識の欠如を指摘するような質問が相次いだ。

 開会宣言の直後、議長を務めたシャープの高橋社長は、出席した役員全員を起立させ、「まず、株主のみなさまにお詫びを申し上げる」として陳謝したが、その後の株主から質問、意見では、「社長を辞めたらどうか」「会社が存在する価値がない」「立て直すというが信用できない」などの声のほか、「5億円への減資は姑息なやり方」「情報を開示しないのは、株主を馬鹿にしている」といった言葉が相次ぎ飛び交う状況だった。

 ある株主は、高橋社長の制止を聞かずに質問を続け、退場を求める一幕もみられたほどの波乱ぶりだった。

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