富士通は6月25日、パナソニックと共同で、クラウド対応エアコンを使った高齢者の居住空間向け見守りサービスの共同実証を発表した。
クラウド対応エアコンはパナソニックの製品で、部屋の温湿度情報を取得。パナソニックの見守りシステムにデータを収集する。同時に、富士通研究所が開発した非接触型生体センシング技術を活用したセンサーが、マイクロ波レーダーの照射により3m範囲の微細な体動量を検知。収集した体動量データを富士通のクラウド上で生体情報分析を行ない、入居者の在・不在、睡眠・覚醒状態のデータを抽出、パナソニックの見守りシステムに提供する。
パナソニックの見守りシステムに集約されたデータは、入居者の生活情報として、介護職員はモニター上で確認できる。また、在室時の熱中症危険温度や、睡眠中の高頻度な覚醒状態などを検知し、個人の生活パターンに即したアラート通知を実現する事が可能だ。
さらに、入居者の生活状態に応じて空調を自動制御する仕組みも提供。両社の先進技術の融合により、介護職員の巡回支援に頼らない入居者も含め、入居者個人ごとの状態把握と居住空間管理を実現するとしている。