2014年8月に発売された「PENTAX Q-S1」。ミラーレス一眼ではあるが、撮像素子が1/1.7型と小さいため“レンズ交換可能なコンパクトデジカメ”と考えることもできる。量販店での価格は標準ズームキットで4万前後で、コンデジとしては高めだが、ミラーレス一眼と考えるとお得な感じがする。
従来モデルの「Q7」からは大幅な機能アップはないものの、デザインを一新。基本レイアウトは変更しないまま、外装を流行りのクラシカルな雰囲気へと変更した。レンズを中心にしたシンメトリックなデザインは雰囲気のある仕上がりになっている。
ボディー5色、フロントシート8色から好みで組み合わせが可能で、40パターンのカラバリから選ぶことができる。また、オンラインストア限定で「チェリーピンク×ペールピンク」と「メタルネイビー×クリーム」の2つのパターンも選択可能だ。
撮像素子は1/1.7型の裏面照射型CMOSセンサー、有効画素数は約1240万画素だ。ISO感度はISO 100からISO 12800まで設定可能で、マニュアル系の撮影モードからオート、シーン選択モードなど、多くの機能を搭載している。
感度別撮影サンプル
撮影サンプルを見てみると、ノイズはISO 400から発生しはじめているが、目立ってくるのはISO 800以降。ISO 800あたりからディテールへの影響が出てくる。
ISO 3200くらいまではノイズも均一でほどほどにディテールも残っているが、ISO 6400を超えると細部の再現性がかなり落ちてしまう。
撮像素子サイズが1/1.7型とあくまでもコンデジサイズであることを考慮すれば良好な画質といえる。
コンデジと考えるなら豊富な撮影機能が魅力
ミラーレス一眼と考えるなら手軽さがうれしい
ボディー内にはNDフィルターも内蔵しており、ボケコントロールモードと合わせて絞りを活かして背景をぼかす楽しみ方もできる。またフルHD動画の撮影も可能だ。
レンズ交換ができるのが魅力で、昔の「オート110」(ワンテン)を思い浮かべる人も多いだろう。
中身は多機能なコンデジだが、画質は普通のコンデジよりはワンランク上。とはいえ、大きな撮像素子を採用しているミラーレス一眼よりは画質が落ちる。だがその分、コンデジとして気軽に手軽に使えるのがいい。多彩な撮影機能もあり、とにかく楽しめるデジカメだ。
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