ミニPCでもマルチモニターが可能なモデルが!
Atom搭載の超小型PCもオンライントレード人気によって注目されつつある。スマートフォンアプリでは見るにも注文するにも画面が小さくて不便なので、寝室や書斎にもう1台オンライントレード用のPCを購入しようというわけだ。
今までメディアプレーヤー(中国ではHTPC、Home Theater PCという)としてミニPCが売られていたが、オンライントレードに使えるという触れ込みのほうが魅力的なのだろう。オンライントレード用ミニPCと呼ばれることが多くなった。
超小型PCは、日本で未発売の中国メーカー製含め、多くの製品から選択することができる。中国メーカーではGiada杰拓、e-mini立人が面白い。
ミニPCというと、そのサイズからコネクター類はどうしても限定され、シングルモニターになるものばかりだが、日本でも超小型PCをリリースするZotacから、サイズはそのままに4画面出力(DisplayPort×4)を可能にした「Zotac ZBOX MA760」が、「Z股神机」(Zotacの神トレード機)として売られている。
スペックは、CPUがAMD FX-7600、メモリーはDDR3 4GB、ストレージは500GB SATA、グラフィックスはAMD Radeon R7となっている。日本での発売も期待されるところだ。
バブルが崩壊したら中古市場はモニターだらけに!?
過去にも2007年に中国株バブルはあったが、当時はマルチディスプレーで素早く株を買おうなんて話はなかった。
スマートフォンはなく、インターネットがろくにできないフィーチャーフォンしかない時代。社会人は会社のPCでオンライントレードを行なったり(中国の中小企業では会社のPCに自由にソフトをインストールできる風潮がある)、昼休みにネットカフェに行っては株価をチェックしたりしていた。
当時のパソコン誌で、トレーディング用のマルチディスプレーPCを推奨する記事など見たこともなかった。今や個人的マネーゲームのために、専用PCをはじめとした専用ネット端末を導入するのだから、彼らの金儲けのための投資もずいぶん増えた。
2007年当時の筆者の周辺の中国人を見ても、何人もオンライントレーディングをはじめたが、株バブル崩壊で逃げ切れず涙を流している。
株バブルが崩壊した後は、インターネット利用者がうなぎのぼりだったにもかかわらず、オンライントレーディングの利用者が減少した。儲からなくなると数千万人単位でサービス利用を停止する人が出てくるのは中国の特徴だ。
2007年の上海株指数のピークは6100だったが、今回の株バブルはより多くのインターネット利用者が参戦し、2007年以上の数字を出すのだろうか。そしてバブル崩壊した後、中古モニターが中古PC市場で大量に投げ出されるのだろうか。気になるところである。

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