既報の通り、ソニーが13日に「4K BRAVIA」を発表し、そのプレス向けカンファレンスを開催した。気になるのはスマートテレビ向けの「Android TV」を採用していることだろう。
発表会場で展示デモが行なわれていたので、少し詳しく紹介していこう。
アプリやサービスがてんこ盛り!
同社がAndroid TVを採用することでアピールしているポイントは、アプリの追加と検索、スマホ連携だ。
新機種で利用できるようになる予定のアプリ・サービスは以下の通り。かなり盛りだくさんだ。
動画系 | |
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PlayStation Video | ソニー・コンピュータエンターテインメント |
YouTube for Android TV | |
niconico | ドワンゴ |
Hulu | HJホールディングス |
Netflix | Netflix |
GYAO! | ヤフー |
ビデオマーケット | ビデオマーケット |
U-NEXT | U-NEXT |
テレビドガッチ | プレゼントキャスト |
楽天SHOWTIME | 楽天ショウタイム |
ベルリン・フィル・デジタル・コンサートホール | ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 |
Billabong | Billabong |
TSUTAYA TV | T-MEDIAホールディングス |
DMM.com | DMM |
Ts TVレンタルビデオ | ブロードメディア |
アクトビラ | アクトビラ |
知育系 | |
パ・リーグさんすうホームラン | ワオ・コーポレーション |
タッチ!ことばランド | ワオ・コーポレーション |
きかんしゃトーマスとパズルであそぼう! | キッズスター |
えほんであそぼ!じゃじゃじゃじゃん | フォーリー |
MOVING BOOKS! jajajajan | フォーリー |
生活情報系 | |
乗換案内 | ジョルダン |
i・フィルター | デジタルアーツ |
H.I.S. TV | エイチ・アイ・エス |
クックパッド | クックパッド |
スカパー! プロ野球セットアプリ | スカパーJSAT |
料理サプリ | リクルートホールディングス |
Hot Pepper Beauty | リクルートホールディングス |
QVCアプリ | QVCジャパン |
My BRABIA | ソニー・マーケティング |
ゲーム系 | |
アスファルト8:Airborne | Gameloft |
FINALFANTASY III | スクウェア・エニックス |
Sky ForceAnniversary | Infinite Dreams1 |
リアルボクシング | Vivid Games |
消防士 | Magma Mobile |
Red Ball 4 | FDG Entertainment |
音声でさまざまなコンテンツを一括検索
検索は付属リモコンに内蔵されたマイクに話しかけることで音声検索が可能。「今日のどこどこ(場所)の天気は?」と話せば、該当地域の天気が表示される。
また、有名女優の名前を言えば、Youtubeの動画検索結果やGoogle Playで視聴できる出演ビデオ作品などを表示。ウェブのニュースや動画サイトなど、複数のサービスで引っかかりそうな検索結果は基本的にアプリごとに区切られた形で表示されるようだ。現在は実現できていなかったが、実際の製品では電子番組表の検索結果についても一緒に表示される予定とのことだ。
Google Cast対応コンテンツを直接受信可能
スマホとの連携については、スマホで視聴中の映像コンテンツなどをテレビに引き渡して表示する機能をアピールしていた。これは、テレビ側が「Google Cast」対応コンテンツを直接受信可能になったため。
スマホで見ているGoogle Cast対応コンテンツについて、スマホ側の操作で何のコンテンツをどこまで再生したのかをテレビ側に引き渡せる機能があり、これによりコンテンツの続きをテレビで再生できる。スマホ側の再生は終了するため、スマホは別の用途(電話をしたりウェブを見たり)で利用可能となる。
Google TVからAndroid TVへ
Googleアカウントについては、ログインできるのは1ユーザーのみ。設定画面からユーザーの切り替えは可能だが、普段仕事などに使っているアカウントでログインしてしまうと、家族などに不必要な情報を見せてしまう可能性もある。
そこで、夏ごろにプロファイルに制限をかける機能を追加する予定だ。
また、USB HDDへの番組録画機能は、発売時点では利用できない。夏に予定されているソフトウェアアップデートにて対応するとのことだ。
ソニーは2010年にAndroid TVの前身である「Google TV」を採用した「Sony Internet TV」を海外で発表している。
これは「BRAVIA」ブランドではない、という点が今回の新製品の立ち位置と大きく異なるところ。今回はBRAVIAとしてAndroid TVプラットフォームを採用しており、しかも今回発表された5シリーズのうち、フルHDモデルを含む4シリーズがAndroid TVだ。今後、BRAVIA=Android TVとなる可能性は高い。
2015年は2人に1が4Kテレビを選ぶ!?
発表会ではソニーマーケティング 代表取締役社長の河野 弘氏が登壇。2014年度、国内4Kテレビのメーカー別数量シェアで1位だったことを挙げ、業界のけん引役として2015年度もトップシェアを目指すと語った。
また、2015年は46V型以上の大画面テレビを買う人の2人に1人が4Kテレビを選ぶと予想しており、大画面テレビは4Kが主流になるとの認識を示した。