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PS4超えの画質でPS4サイズの小型ゲーミングPCを自作しよう

2015年05月03日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII.jp

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小型ゲーミングPC構成で最優先すべきは
PCケース選び

 ゲーミングPC構成で最も多く予算をまわすべきなのがビデオカードなのは小型ゲーミングPCでも同じだが、最初に選びたいのはPCケース。これは内部スペースが限られる小型PCを自作する上での鉄則とも言えるところ。

 とくにマザーボードは、PCケースの内部レイアウトによってはケースと干渉したり、電源ケーブルの取り回しに苦労したりするので、PCケースの内部レイアウトを確認してから選ぶのがいい。

 さて、今回のPCケース選びで大事なのは、小型でカード長300mm程度となるハイエンドビデオカードに対応するという点。キューブタイプならいろいろ選べるのだが、サイズ的にやや大きめで「これを小型と言っていいの?」と感じてしまう製品も多い。

 そんな小型PCケースのなかから目を付けたのが、昨年1月末に発売されたSilverStoneのメインPCケースシリーズ「RAVEN」のMini-ITXスリムタイプケース「SST-RVZ01B」だ。

縦置き、横置きに対応するスリムタイプのMini-ITXケース「SST-RVZ01B」。机の下に縦置きで設置しても、幅は105mmとスリムなので足の邪魔にはならないだろう

 専用のライザーカードとなる「グラフィックスカード・サポートブラケット」を採用することで、スリムタイプながら、ボード長約330mm、2スロット占有タイプのビデオカードに対応。

 3基の2.5インチベイや1基の3.5インチベイを装備とストレージの拡張性もバッチリ。それでいてサイズは、縦置き時105(W)×350(D)×382(H)mmとコンパクトで、価格は1万2000円前後と手ごろなのが魅力的。

 ライザーカードの使用など複雑な内部構造になっているが、マザーボード、電源ユニット、ビデオカードとブロックが分かれているので、組み立てはトントン拍子で進められ、小型PC自作につきものの手間なケーブル取り回しも、PCケースのレイアウトにあわせてマザーボードを選んだのもありスムーズに行なえた。

内部レイアウトの左側を占めるのが、2.5インチベイや薄型光学ドライブベイと一体化している「グラフィックスカード・サポートブラケット」。残りのスペースにマザーボードと電源ユニット(SFX)を搭載だ

専用ライザーカードが装備する「グラフィックスカード・サポートブラケット」。ボード長が約330mmまでの2スロットビデオカードを搭載できる

サポートブラケットには、2基の2.5インチストレージを搭載することも可能になっている

縦置き時はビデオカードが上部にくる形になり、トップ部には大きめなスリットが設けられている

 「SST-RVZ01B」の外周パーツはプラスチック製なのがやや残念なところだが、内部構造はそのままにアルミニウムフレームを採用した「Fortress」シリーズ「SST-FTZ01B」(ブラック)と「SST-FTZ01S」(シルバー)もある。

 縦置き時の足が、ちょっと格好悪かったり、トップ部の吸排気スリットが少なかったり、1万円近く割高だったりするが、こちらもオススメだ。

「Fortress」シリーズのシルバーモデル「SST-FTZ01S」。シンプルなデザインで、リビングの液晶テレビ横などにもグッド

「SST-RVZ01B」(左)では縦置き時の足に樹脂製の専用品を採用。横幅も抑えられているが、「Fortress」シリーズ(右)ではスリムタイプのPCケースでおなじみのもので、正直ちょっとダサい

 あとはPCケースの内部レイアウトや仕様とにらめっこしながら、マザーボードやビデオカード、電源ユニットのチョイスだ。

(→次ページヘ続く 「ビデオカードは長さに加えて幅も大事だった!!」)

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