小型ゲーミングPC構成で最優先すべきは
PCケース選び
ゲーミングPC構成で最も多く予算をまわすべきなのがビデオカードなのは小型ゲーミングPCでも同じだが、最初に選びたいのはPCケース。これは内部スペースが限られる小型PCを自作する上での鉄則とも言えるところ。
とくにマザーボードは、PCケースの内部レイアウトによってはケースと干渉したり、電源ケーブルの取り回しに苦労したりするので、PCケースの内部レイアウトを確認してから選ぶのがいい。
さて、今回のPCケース選びで大事なのは、小型でカード長300mm程度となるハイエンドビデオカードに対応するという点。キューブタイプならいろいろ選べるのだが、サイズ的にやや大きめで「これを小型と言っていいの?」と感じてしまう製品も多い。
そんな小型PCケースのなかから目を付けたのが、昨年1月末に発売されたSilverStoneのメインPCケースシリーズ「RAVEN」のMini-ITXスリムタイプケース「SST-RVZ01B」だ。
専用のライザーカードとなる「グラフィックスカード・サポートブラケット」を採用することで、スリムタイプながら、ボード長約330mm、2スロット占有タイプのビデオカードに対応。
3基の2.5インチベイや1基の3.5インチベイを装備とストレージの拡張性もバッチリ。それでいてサイズは、縦置き時105(W)×350(D)×382(H)mmとコンパクトで、価格は1万2000円前後と手ごろなのが魅力的。
ライザーカードの使用など複雑な内部構造になっているが、マザーボード、電源ユニット、ビデオカードとブロックが分かれているので、組み立てはトントン拍子で進められ、小型PC自作につきものの手間なケーブル取り回しも、PCケースのレイアウトにあわせてマザーボードを選んだのもありスムーズに行なえた。
「SST-RVZ01B」の外周パーツはプラスチック製なのがやや残念なところだが、内部構造はそのままにアルミニウムフレームを採用した「Fortress」シリーズ「SST-FTZ01B」(ブラック)と「SST-FTZ01S」(シルバー)もある。
縦置き時の足が、ちょっと格好悪かったり、トップ部の吸排気スリットが少なかったり、1万円近く割高だったりするが、こちらもオススメだ。
あとはPCケースの内部レイアウトや仕様とにらめっこしながら、マザーボードやビデオカード、電源ユニットのチョイスだ。
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