日本電気は4月27日、同社のベクトルスーパーコンピューター「SX-ACE」を大阪大学レーザーエネルギー学研究センターと九州大学応用力学研究所に納入し、稼働を開始したと発表した。
SX-ACEはマルチコア型ベクトルCPUを採用、4GFLOPS(ギガフロップス)のコア性能および64GB/秒のコアメモリ帯域を持つスーパーコンピューター。ラック演算性能は16TFLOPS。
大阪大学レーザーエネルギー学研究センターでは超高温度などのプラズマ化学を研究しており、納入されたSX-ACEは32ノード(最大理論性能8.2TFLOPS)。プラズマ物理における電磁・輻射流体シミューレーションに用いられる。
九州大学応用力学研究所はエネルギー問題や地球環境問題を研究し、納入されたSX-ACEは16ノード(最大理論性能4.1TFLOPS)。大気乱流シミュレーションや海況予測シミュレーションといった陸上・洋上のシミューレーションに用いる予定。