液晶分離型デスクトップ「LIFEBOOK GH」ロードテスト 第2回
15.6型Core i7の“タブレット”! 「LIFEBOOK GH」のパフォーマンスをさぐる (2/2)
2015年03月24日 08時00分更新
ベンチマーク結果は良好。3Dゲームもプレーできる
続いて、「LIFEBOOK GH77/T」のベンチマーク結果を紹介しよう。Windows 8.1の快適さを表わす「Windowsシステム評価ツール(WinSAT.exe)」の結果については、以下の表のとおりだ。グラフィックス関連のスコアについてはWindows 8.1のレスポンスにあまり影響しないため、気にしなくてもいい。
試用機の「Windowsシステム評価ツール」の結果 | |
---|---|
CpuScore(プロセッサー) | 7.9 |
MemoryScore(メモリー) | 7.9 |
GraphicsScore(グラフィックス) | 5.9 |
GamingScore(ゲーム用グラフィックス) | 5.5 |
DiskScore(プライマリハードディスク) | 5.9 |
Core i7-4712HQ(2.3GHz)というクアッドコアのCPUを搭載しているだけあって、CPUのスコアはかなり高めだ。メモリーについても十分なスコアが出ている。ストレージのスコアが「5.9」止まりとなっているが、これは「LIFEBOOK GH77/T」がストレージにHDDを搭載しているためだ。HDDとしての最大スコアであると考えれば、性能的には問題ないことがわかるだろう。
ストレージは標準的なHDDクラス
ストレージのアクセス速度を「CrystalDiskMakr」で計測したところ、シーケンシャルリードで110.4MB/秒という結果となった。HDDとしては標準的なスコアだ。
優秀なCPU性能
CPUの処理能力を計測する「CINEBENCH R15」の結果は「CPU」が「518cb」、「CPU(シングルコア)」が「126cb」だ。さすがにハイエンドノート向けのクアッドコアCPUだけあって、高いスコアが出ている。
“タブレット”で、ファイナルファンタジーXIVが出来る?
「PCMark 8」では、「Home conventional 3.0」が「2919」、「Creative conventional 3.0」で「2836」、「Work conventional 2.0」が「3075」という結果となった。全体的に高めのスコアではあるが、ゲーム系のワークロードが影響してスコアが伸び悩んでいる。CPU内蔵のGPUを使っていることを考えれば、やむを得ない結果だ。
「3DMark」ではもっとも負荷の高い「Fire Strike」で「726」という結果に。このスコアでは海外の大作ゲームをプレーするのはかなり厳しい。だが負荷の軽い「Ice Storm」では「58611」と比較的高めの結果が出ている。中規模クラスの3Dゲームであれば、画質や解像度を変更することでプレーできる性能だ。
「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」では、解像度1280×720ドットの標準画質で「4684」の「快適」という評価だった。「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」でも同じ条件でテストを行なったところ、「6544」の「快適」という評価が出ている。解像度を1920×1080ドットに変更しても、標準画質なら問題なくプレーできるレベルだ。
「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」ベンチマーク結果 | ||
---|---|---|
1280×720ドット | 1920×1080ドット | |
標準品質 | 4684(快適) | 2325(普通) |
高品質 | 2946(やや快適) | 1431(設定変更が必要) |
最高品質 | 2007(普通) | 999(動作困難) |
「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」ベンチマーク結果 | ||
---|---|---|
1280×720ドット | 1920×1080ドット | |
標準品質 | 6544(快適) | 3374(普通) |
最高品質 | 4981(普通) | 2335(やや重い) |
負荷の高い作業でも楽々こなせる高いマシンパワー
ベンチマーク結果からわかるとおり、「LIFEBOOK GH77/T」はハイエンド向けノート並みの優れたパワーを持っている。負荷の高い画像加工や動画編集にも向いている上に、中規模クラスの3Dゲームもプレー可能だ。
だが試用中に1点だけ気になったところがある。それは起動直後にストレージのアクセスが頻発して、一時的にパフォーマンスが低下してしまうのだ。おそらくプリインストールアプリのアップデートや確認が行なわれているのだと思われるだが、起動してから数分間はディスクの使用率がほぼ100%のままだった。Windowsストアアプリなどで使わないもの削除すれば解決できるだろう。
今回は「LIFEBOOK GH77/T」のスペックや実際の性能について紹介した。次回は、一歩踏み込んだ活用法について紹介しよう。
評価機の主なスペック | |
---|---|
製品名 | LIFEBOOK GH77/T(本体) |
価格(税別) | オープンプライス(店頭想定価格24万円前後) |
CPU | 第4世代Intel Core i7-4712HQ(2.3GHz) |
チップセット | Mobile Intel HM86 Express |
メインメモリー(最大) | 8GB DDR3L PC3L-12800(8GB) |
グラフィックス機能 | Intel HD Graphics 4600(CPU内蔵) |
ストレージ | 約2TB HDD(SATA) |
光学式ドライブ | USB接続BDXL対応Blu-ray Discドライブ |
LAN機能 | 無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)、有線LAN(1000BASE-T、WoL対応) |
インターフェース | NFC、HDMI端子、USB 3.0端子×4、Bluetooth 4.0+HS、WiDi、Cavium(ワイヤレスディスプレー用) |
カードスロット | SD/SDHC/SDXC |
カメラ | HD Webカメラ、有効画素数92万画素 |
センサー | 人感センサー(焦電センサー) |
テレビ機能 | - |
サウンド機能 | マイク・ラインイン兼用端子、ヘッドホン・ラインアウト端子 |
本体サイズ | 幅185×奥行き241×高さ188mm |
重量 | 約1.9kg |
オフィスソフト | Office Home and Business Premium プラス Office 365 サービス |
OS | Windows 8.1 Update(64bit) |
評価機の主なスペック | |
---|---|
製品名 | LIFEBOOK GH77/T(ディスプレー部分) |
ディスプレー(最大解像度) | 15.6型ワイド IPS液晶(1920×1080ドット)、タッチパネル |
通信距離 | 最大約30m |
インターフェース | ヘッドホン端子 |
本体サイズ | 幅385×奥行き255×高さ9.8mm |
重量 | 約980g |
バッテリー駆動時間 | 約4時間(JEITA Ver.2.0) |
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