マカフィーのセキュリティ研究機関であるMacAfee Labsは9月5日、「2014年第2四半期の脅威レポート」を発表した。
調査では、ビジネスユーザーがオンライン詐欺を見抜けるかのテスト「McAfee Phishing Quiz」を実施。内容は、表示されたメールがフィッシング詐欺か本当のメールかを見極めるというものだ。
結果は、回答者の80%が7件中1件のフィッシング詐欺メールを見抜けなかったとのこと。さらに、もっとも機密性の高い企業データを保有している財務部門と人事部門が、詐欺を見抜ける確率が一番低く、他に比べて4~9%下回っていたようだ。
このほか、2014年に発覚したオープンソース暗号化ライブラリ「OpenSSD」のバグ「Heartbleed」(ハートブリード)によって盗まれたデータが、引き続きブラックマーケットで取引されていること。
また、FBIとユーロポール(欧州刑事警察機構)が中心となって殲滅作戦を行っている、ネットバンキングでの不正送金に使用されているとみられる不正プログラム「Game Over Zeus」、感染したPCを乗っ取る「CryptoLocker」については多くが停止されつつも、これらの模倣マルウェアが増加していることがレポートされている。