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グーグルが企業買収で人工衛星獲得、マップ機能向上へ

2014年06月11日 04時49分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 米グーグルは現地時間10日、人工衛星からの画像配信サービスを展開する米Skybox Imaging(スカイボックスイメージング)を5億ドルで買収すると発表した。

Google+Skybox Imaging
Google+Skybox Imaging

 スカイボックスイメージングは、会社設立が2009年で米カリフォルニアに拠点を置くスタートアップ企業。小型の人工衛星を開発して打ち上げ、衛星から地上を撮影した画像を分析・配信している。約600km離れた宇宙空間から地上を1mのレベルで認識できる高精細画像の撮影が可能だという。

 米グーグルは今回の買収により、スカイボックスイメージングの打ち上げた人工衛星を事実上、獲得することになる。衛星から送られてくる最新画像を活用し、「Googleマップ」の正確性の向上と維持を図ることが可能となるが、一方で米グーグルは、「スカイボックスのチームと技術が、インターネットアクセス状況や災害救助の改善に役立つ」とコメントしている。

 米グーグルは全世界にインターネット接続網を構築するプロジェクト「Project Loon」に取り組んでおり、昨年6月にニュージーランドで気球の打ち上げ、気球を使って山間部や森林地帯、島嶼部などでもWi-Fiに接続できる環境を整えようという実験を開始。今年の4月には無人飛行機企業の米Titan Aerospace(タイタンエアロスペース)を買収している。米グーグルはまさに上空から地球を征服しようとしている。

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