東芝ライフスタイルは、液晶テレビ「REGZA」向けクラウドサービス「TimeOn」においてカルチュア・コンビニエンス・クラブの「Tポイント」と連携する機能を6月10日から提供する。
新たに利用可能になるのは、TimeOnで指定された条件(キャンペーン)を満たすことでTポイントが貯まるサービス。事前に利用登録が必要で、登録料などは無料だが、TポイントサービスのIDが必要だ。
TポイントのIDと機器のIDを紐づけるため、TimeOnのIDは必要ない。対応機種はTimeOnが利用できるREGZA(2012年秋以降発売のTimeOn対応REGZA)で、1つのTポイントIDに最大3台までの機器を登録できる。レコーダーは非対応となる。
6月10日から6つのキャンペーンがスタート。TポイントIDを登録するだけで200ポイントが加算され、さらに抽選(100人に1人)で800ポイントが加算される。そのほか、TimeOn上で動画CMを見てアンケートに答えたり、指定のテレビ番組を見たり、REGZAにHDDを接続したりすることでポイントが加算される。
なお、キャンペーンには期間が設けられており、今後1ヵ月単位で入れ替えていくという。
サービスという切り口でテレビの利用頻度を上げる!
東芝ライフスタイルのビジュアルソリューション事業本部 VSクラウド&サービス推進室 室長の片岡秀夫氏によれば、今回のサービスはもともとVODサービスの「TSUTAYA TV」の利用頻度を上げるため、TimeOnとのID共通化の話からはじまったとのこと。
このID共通化の話は現在のところ実現していないが、「テレビまるごとでポイントが貯められるようになれば……」という発想から、カルチュア・コンビニエンス・クラブと協議し、今回のサービスが実現した。
TimeOn自体が、一般のユーザーが使うにはまだ敷居が高めということで、同氏は「奥様とか普通の人とか、もっとカジュアルな人に使ってほしい。そういったところをなんとかするためにサービスという切り口でテレビの使用頻度を上げたい」と語り、TimeOnサービスの拡充に意欲を示した。
また、カルチュア・コンビニエンス・クラブ 企画部 メディア企画ユニット ユニット長 増田慶太氏は「家庭の生活の中心はテレビ」であり、そこでTポイントを貯められることの意義を強調した。
なお、キャンペーンの主体(提供者)は自由に変更できるようになっている。つまり、このサービスは2社だけに留まらず、例えば動画CMのPVアップなど、ほかの企業の参加も見据えている。
さらに、両社とも今回の技術(REGZAにおいて特定の条件でポイントを加算する技術や、カルチュア・コンビニエンス・クラブにおいて機器のIDとTポイントIDを紐づける技術)をベースとして、他社との協業も検討していくとのことだ。