東芝から、4K液晶テレビの新製品「REGZA Z9X」シリーズおよび「J9X」シリーズが発表された(本記事内で使用している画面は開発中のもので、製品版では変更される可能性がある)。各機種のラインナップと機能、発売時期と予想実売価格は以下の通り。
Z9X | J9X | ||||
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画面サイズ | 84V型 | 65V型 | 58V型 | 50V型 | 40V型 |
バックライト | エッジ型 | 直下型広色域LED | |||
LED制御 | LEDエリアコントロール | きらめきダイレクトLEDエリアコントロール | ―― | ||
駆動制御 | 240Hz相当 | 480Hz相当 | 240Hz相当 | ||
タイムシフトマシン | 地デジ6ch+地上/BS/CSデジタル1ch | ―― | |||
ざんまいプレイ | 対応 | ―― | |||
3D表示 | パッシブ方式 | アクティブ方式 | |||
発売時期 | 7月中旬 | 5月中旬 | 5月中旬 | 5月中旬 | 7月中旬 |
予想実売価格(税抜き) | 180万円(希望小売価格) | 63万円前後 | 43万円前後 | 32万円前後 | 23万円前後 |
フルHDテレビ最上位機種の「REGZA Z8」で採用されていた直下型広色域LEDバックライトシステムを採用。輝度は700nit(=カンデラ/平方メートル、84V型とJ9Xは除く)で従来の4Kテレビ「REGZA Z8X」と比較して約75%向上している。
色域は約30%広くなっており、同じバックライトシステムを採用するZ8よりも広い色域を実現。放送時に圧縮された色域を復元する「色域復元」も実装しており、物体の反射光の特性を考慮した自然かつ鮮やかな色味を再現する。
バックライトのエリア駆動に加え、ピーク輝度の復元(きらめきダイレクトLEDエリアコントロール)やハイダイナミックレンジ復元などにより、画面全体のダイナミックレンジも拡大している。
従来通り超解像技術も搭載するが、デジタル放送のノイズが発生している部分を検出し、エリアごとに適切な処理を行なう「ノイズエリア解析超解像技術」を新たに搭載。画面全体のバランスを考慮した処理を行なう。
さらに1080p入力時の画質モードでは、4:4:4映像をダイレクトに入力し12bitで処理する「ピュアダイレクトモード」も新たに搭載。素材のクオリティーを最大限に引き出せる。
ゲームモードは10ms(約0.6フレーム)という低遅延表示を実現した「新4Kゲーム・ターボ」モードを搭載。3Dゲームも18.3ms(約1.1フレーム)という低遅延表示が可能で、さらのPCゲームなどで多い2560×1440ドット(60p)の入力にも対応する。
このほか、4Kネイティブ入力用のモードや業務向けのマスターモニターモードなども搭載。広色域映像入力(ITU-R BT.2020)にも対応する。なお、HDMI入力は4K60pに対応するほか、最新の著作権保護技術であるHDCP2.2にも対応している。