現代プロジェクターの基礎知識2013
あなたの家にも導入は可能だ!?
プロジェクターはいまだに会議室の天井やAVマニアの地下室に据え付けられているものと信じて疑わない人は少なくないだろう。が、実際は自宅でプロジェクター生活をエンジョイしている人は想像以上に多いのだ。そして価格もじゅうぶんこなれており、はっとするような高画質が10万円前後の機種で実現できる。
今回はそれぞれの事情でプロジェクター購入に二の足を踏んでいる編集部員2人を説得すべく、AV評論家・鳥居一豊氏がプロジェクターのイロハ講座を開講。エントリー機からスタンダード機へステップアップしたい人がチョイスすべき1台、そして狭い部屋で大画面を手に入れるための1台をズバリおすすめ! あなたの家でもプロジェクターは導入可能だ!
プロジェクター導入に悩む編集者。それぞれの悩みと意見
村山 「というわけで、本日はプロジェクター導入の基本を教えてもらうため、鳥居さんのお宅までやってきたわけですが……。すごい大画面スクリーンが目の前に」
鳥居 「ようやく出来たAV専用ルームです。スクリーンは120インチ」
小林 「いいなあ、自分もいつかこんなシアタールームを実現したいです」
村山 「やっぱり、プロジェクターってこういう専用の部屋でないと楽しめないんですかね?」
鳥居 「僕は仕事上の必要もあって、大げさな部屋を作ってしまいましたが、プロジェクター自体は特に専用の部屋でなくても、案外気軽に使えるんですよ」
村山 「それがいまひとつ理解できないですよ。プロジェクターって、スクリーンに投射するために距離が必要ですよね? 僕が薄型テレビを置いている部屋なんて6畳間ですから、とてもプロジェクターを置く場所なんてありませんよ」
鳥居 「それは大きな誤解です。村山さんにもぴったりのモデルがあるんですよ」
小林 「自分は自宅のリビングでエントリークラスのプロジェクターを使っているのですが、プロジェクターで気になるのはコントラスト感が不足して、ちょっとぼんやりした画質になってしまうこと。アニメを大画面で見るために導入したんですが、くっきりとした色や鮮明さがテレビに比べて劣っているので、イマイチ満足できないんです」
鳥居 「プロジェクターではテレビのようなくっきりとした鮮やかな映像が楽しめないと思っている人は少なくありません。でも、映画館で見るアニメ作品も規模は違いますが、映写機を使ってスクリーン投影しているわけですから、画質的な不満が出ることはないんですよ」
小林 「もの凄いハイエンドモデルならそうかもしれませんが、自分の手に届く液晶プロジェクターで、そんなモデルがありますか?」
鳥居 「ありますよ。でも、液晶プロジェクターではありません。DLPプロジェクターです」
小林 「DLPで?」