
単なるクラウドストレージではなく、スマホやノートパソコンを連携してノートを取るようにどこからでも利用できる「Evernote」
11月28日、Evernote(エバーノート)のユーザー向けに「Adobe社の個人情報流出問題に関する重要なお知らせ」というメールが配信された。

ユーザーに届いた「Adobe社の個人情報流出問題に関する重要なお知らせ」
アドビシステムズが不正アクセスによってユーザーの名前とAdobe ID、暗号化パスワードやクレジットカード番号といった顧客情報が流出したことが判明したのは10月3日。10月末にはネット上で流れる顧客情報を利用し、約3800万人にもおよぶユーザーアカウントに攻撃があったと発表された。
内容は上記のメール文面のとおり。アドビから流出したデータに含まれるメールアドレスに、Evernoteの登録ユーザーが含まれているのを照合して発見、該当ユーザーに対しての注意喚起を行ったもの。Evernoteの顧客情報は流出していないとはいえ、複数のオンラインサービスをひとつのパスワードで済ませてしまうユーザーも多く、顧客への注意喚起としてはかなり珍しい対応と言える。しかも、メールではパスワードの更新を薦めつつも、パスワードリセット偽装にだまされないようにという注意書きもある。
今回の事件で、(真偽はともかく)“Evernoteからメールは来たのに流出に関するメールがアドビから一度も受け取っていない”という声も多く聞かれた。顧客に対する姿勢としてEvernoteの対応を高く評価する声がある一方で、アドビの“あいかわらずユーザーに対してちょっと不親切”な面をあらためて実感したユーザーも多いようだ。
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