日本一ソフトウェアが3月20日に発売するPS3用史上最凶のS・RPG『ディスガイア D2(ディメンションツー)』。実際に遊んでみてわかった魅力的なポイントを、一足先にレビューします。
レビューをお届けするのは、RPG大好きライターのオヌゥです。『魔界戦記ディスガイア』シリーズは、日本一ソフトウェアの新川社長が「“なんでもあり”がまかり通るのが魔界です!」と語るくらい、ストーリーもシステムもいい意味でブッ飛んでいるのが特徴。その天上知らずなブッ飛び具合が大好きで、シリーズを通してプレイしていますが、今回の『ディスガイア D2』はファンの間でも高い人気を誇る初代『魔界戦記ディスガイア』からつながる正統的な続編ということもあって、僕自身もかなり期待していたりします。
主人公やメインキャラは、続編ということで、初代『魔界戦記ディスガイア』と同じになっています。ゲーム自体は過去作をプレイしていなくても楽しめる作りになっていますが、ここでは過去タイトルの登場キャラクターを知っていることを前提で話すこともありますので、“『魔界戦記ディスガイア』キャラクター辞典その1”と、“『魔界戦記ディスガイア』キャラクター辞典その2”をチェックしていただくと、ここからのレポート内容が把握しやすいと思います。
ということで、さっそくプレイしながら見どころをお届けしていきましょう。
ラハールと仲間たちのおバカなかけ合いがホッとするストーリー展開
ストーリーは、第1作の時点で既に“魔界統一戦争”だの、“地球防衛軍との全面戦争”だの、“天界との一大決戦”だのといろいろやってきていたので、どういう展開になるのか個人的に想像がつきませんでした。でもオープニングで、「ハーハッハッハッ!」と高笑いを上げながらラハールが隕石に乗って空から降ってきたのを皮切りに、エトナとフロンを交えたかけ合いが始まったのを見て、「ああ、いつもの『ディスガイア』だ!」と正直ホッとしました(笑)。
シリーズを通して初めてプレイするという人は「何ごと!?」と思うかもしれませんが、『ディスガイア』シリーズでは、こうしたおバカなかけ合いが全体の7割を占めます(笑)。個人的には、そんなかけ合いの中に、涙あり感動ありの秀逸なシリアス展開が絶妙なタイミングで入ってくるのが『ディスガイア』シリーズの真骨頂だと思うので、プレイの最中はラハールたちと同じくらいのハッチャけたテンションで遊ぶことをオススメします。
さて肝心のストーリーですが、ネタバレになるのはもったいないので、さわりだけ簡単にお話しますと、『魔界戦記ディスガイア』のエンディングで魔王宣言を行い、魔界にその名を知らしめるべく奮闘してきたラハールですが、魔界では相変わらず「ラハール? 何それ、おいしいの?」といった状態です。さらに、一部では魔王の座を狙う者や、ラハールの父である先代の魔王を尊敬する反乱勢力が現れ、波乱を呼ぶことになります。
実際にどんなことが起こるかというと、ラハールの妹を名乗るシシリーが魔王の座を譲ってもらおうと、ラハールをお菓子で釣ろうとしたり、ラハールが魔王としての名を知らしめるために自分の像を作らせたのに便乗し、エトナも自分の像を作っていたりします(しかもあからさまにナイスバディに)。さらにはラハールが朝起きたら“女性”になっている(!)など、コテコテギャグ満載の多彩なイベントも期待を裏切らない仕上がりで、個人的には大満足でした。ラハールと仲間たちの活躍を待ち望んでいたファンの方々は、間違いなく楽しめると思います。
かなり漠然とした感じの説明になっちゃいましたが、シリーズのファンも初めての方も、バッチリ楽しめる内容になっているので、ぜひ予備知識なしで遊んでみてほしいです。最後に、新キャラクターが多数登場するので、ラハールたちを含めたキャラクター紹介だけして、ストーリー解説については〆ますね。
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