世界最速を謳うUSB 3.0外付けハードディスク「HD-GDU3シリーズ」がバッファローから発売される。容量1TBの「HD-GD1.0U3」の直販価格は1万4800円だ。
HD-GDU3シリーズは1GBのキャッシュ用DRAMを実装し、書き込み速度は408.1MB/sにもなるという。さらに、ファイル転送を高速化するWindows用添付ソフトウェア「ターボPC EX2」を組み合わせることで、従来のUSB 3.0 HDDの約2.3倍の速度を実現したとのこと。
これは興味深い、ということで、実際に試してみた。使用したマシンはNECの「LaVie Z PC-LZ550HS」。CPUはCore i5-3317U(1.7GHz)でメモリーは4GB、128GB SSDを内蔵し、OSはWindows 7 Home Premium(64bit)というミドルクラスのUltrabookだ。
ちなみに、同社が謳う書き込み速度408.1MB/sの実現環境は、CPUにCore i7-3770K(3.50GHz)を採用したPC。マザーボードは「GIGABYTE GA-Z77X-D3H」、メモリーはDDR3 4GB、内蔵ストレージはSSD(東芝製 THNSNS240GBSP)となっており、OSはWindows 8(64bit)とのことだ。
それだけハイスペックマシンを用意すれば超高速なHDDを生かしきれる、ということなのだが、今回はミドルクラスのUltrabookでも快適で幸せな思いができるのかを試してみたいと思う。
従来のUSB 3.0 外付けHDDと比べて2倍以上高速!
付属のソフトを導入するとさらに爆速!!
まずはターボPC EX2を導入しない状態で、ストレージ測定ベンチマーク「CrystalDiskMark」(v3.0.2e)を試してみた。
正直に言えば、余計なソフトは極力入れたくない。ターボPC EX2なしでも十分高速ならそれでいいんじゃないか、と……。
結果を見てみると、シーケンシャルリードが189.4MB/s、シーケンシャルライトが203.6MB/sとなっている。これだけだと速いんだかよくわからないので、同社の従来のUSB 3.0外付けHDD(HD-LBU3)でも同様に測定。すると、シーケンシャルリードが90.09MB/s、シーケンシャルライトが96.23MB/sという結果だった。
つまり、リード、ライトともに2倍以上高速である。なんかもう、これで十分な気がするのだが、次いでターボPC EX2を導入してCrystalDiskMarkを実行してみた。
するとびっくり!! シーケンシャルリードが313MB/s、シーケンシャルライトが318.5MB/sという結果に……従来モデルと比較すれば3倍超の速度である。マシン性能の差やOSの違いが影響しているのか、バッファローが謳っている408.1MB/sの書き込み速度は達成できなかったが、十分満足できる結果である。
