アップルの新「iPad」で最も売れたのは、Wi-Fi 16GBのホワイトモデル——。全国の主要店舗のPOSデータを集計しているBCNによると、新iPadが発売となった2012年3月16日〜18日の3日間の集計で、最も売れているモデルがWi-Fi 16GBのホワイトとなり、全体の19.3%を占めた。ついで、色違いとなるWi-Fi 16GBのブラックが17.0%となり、2機種あわせて36.3%と全体の3分の1以上を占めた。
Wi-Fiモデルでは、32GBホワイトの9.8%、32GBブラックの9.5%、64GBホワイトの7.6%、64GBブラックの5.9%の順になっている。
新iPad(第3世代)機種別販売台数構成比 (2012年3月16日〜18日/日次合算) |
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種別 | 販売台数構成比(%) |
Wi-Fi+4G 16GB ブラック | 2.9 |
Wi-Fi+4G 16GB ホワイト | 4.2 |
Wi-Fi+4G 32GB ブラック | 4.9 |
Wi-Fi+4G 32GB ホワイト | 5.9 |
Wi-Fi+4G 64GB ブラック | 5.8 |
Wi-Fi+4G 64GB ホワイト | 7.4 |
Wi-Fi 16GB ブラック | 17.0 |
Wi-Fi 16GB ホワイト | 19.3 |
Wi-Fi 32GB ブラック | 9.5 |
Wi-Fi 32GB ホワイト | 9.8 |
Wi-Fi 64GB ブラック | 5.9 |
Wi-Fi 64GB ホワイト | 7.6 |
一方、Wi-Fi+4Gモデルでは、全体で31.1%の構成比となり、最も人気が高かったのが、64GBのホワイトで7.4%となった。
調査対象店舗が量販店やPC専門店などが中心となっており、アップルストアや携帯電話を販売するモバイル専門店、ソフトバンクショップなどは集計には含まれていない。そのため、全体的にWi-Fi+4Gモデルの構成比が低いとみられる。
Wi-Fi+4Gモデルでは、32GBホワイトの5.9%、64GBブラックの5.8%、32GBブラックの4.9%、16GBホワイトの4.2%、16GBブラックの2.9%となった。
Wi-Fiではメモリー容量が小さいモデルが人気が高いのに対して、Wi-Fi+4Gモデルではメモリー容量が大きいモデルが人気という対照的な結果が出たのも特徴的だ。Wi-Fi+4Gモデルの購入者は高いスペックを求めていることが分かる。
なお、色別ではホワイトモデルが54.2%と、ブラックを上回った。ホワイトモデルへの人気が高く、女性層の購入が促進されていることを裏付ける結果にもなったといえよう。
一方、初代iPadおよびiPad2との発売3日間の販売台数を比較すると、新iPadは勢いが落ちていることが分かる。
初代iPadの発売3日間の販売台数を1.00とした場合、新iPadの販売指数は0.63となった。また、iPad2の発売3日間の販売台数と比べても0.68となり、約7掛けの販売台数になっている(初代iPadの3日間(10年5月28日〜30日)の販売台数を基に算出)。
iPadシリーズ世代別販売台数指数 初代iPadの3日間(2010年5月28日〜30日)の販売台数を基に算出 |
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世代別 | 販売台数指数 | 集計期間 |
初代iPad | 1.00 | 2010年5月28日〜5月30日(日次合算) |
iPad 2 | 0.92 | 2011年4月28日〜4月30日(日次合算) |
新iPad(第3世代) | 0.63 | 2012年3月16日〜3月18日(日次合算) |
ただし、これは調査対象としている量販店よりも、調査対象外となっているアップルストアやソフトバンクショップなどで購入しているユーザーが増えていることが影響しているといえそうだ。
そのほか、新iPadの発売にあわせて、従来のiPad2の価格が3万4800円に引き下げられたが、これにより引き続きiPad2を購入するユーザーも増えるとみられており、新iPadの発売3日間の集計でも、全体の13.1%を占めていた。
iPadシリーズ世代別販売台数構成比 (2012年3月16日〜18日/日次合算) |
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世代別 | 販売台数構成比(%) |
iPad 2 | 13.1 |
iPad(第3世代) | 86.9 |