最新OSの「OS X Lion」を搭載
Mac miniに搭載されているOSは最新の「OS X Lion」だ。
OS X Lionを導入したことで、さまざまな機能が利用できるようになっているが、「バージョン」や「再開」、「オートセーブ」といった機能、全画面表示など、新機能の一部は各種ソフトによる対応が必要だし、まだまだ新機能をフルで試せるという環境にはない。
とはいえ、OS X Lionの新機能とMac miniの組み合わせで便利な機能もある。
例えば「AirDrop」は、周辺のMac同士で簡単にファイルをやり取りできる機能で、特別な設定は必要なく、同じネットワーク内にいればすぐにファイルを転送できる。外出先で使ったファイルを帰宅してからMac miniに共有することも簡単だし、Mac miniで作成したデータをMac Book Airなどに転送して持ち出す、といった用途にも使える。LAN内でのデータ転送なので、Dropboxのようなインターネット経由の共有よりもスピードが速いので、特に大容量データの転送に有効だ。
新機能のうち、「Mission Control」のような機能は、マルチタッチでの操作性ばかりが注目されるが、ショートカットキーによる利用も可能だ。標準では、「F12」キーでDashboard、「F11」キーでデスクトップ表示、「F10」キーでアプリケーションウィンドウ、「F9」キーでMission Controlがそれぞれ起動する。フルスクリーン表示を行なっている際の画面の切り替えは「Control」+矢印キー(左右)で遷移できる。Mac miniの場合、キーボードとマウスは付属しないため、自前のものを利用する場合はキーボードショートカットを活用するといいだろう。ただし、LaunchPadに関してはショートカットが標準では割り当てられていないので、自分で設定するか、Dockにあるアイコンを選択して起動する。
ベンチマークで「Mac mini」の性能を確認する
Mac miniのポイントは、とにかくパフォーマンスの向上にあるといっていい。
今回試用した試用機と2.3GHz Mac miniは、Core i5-2415M(2.3GHz/2コア)、2GBメモリーを搭載するモデルで、「Xbench 1.3」でベンチマークを取ってみると図のような結果になった(Thread Testは動作しなかったため、結果からは省いてある)。
また、「Geekbench 2.1.13」を利用したベンチマーク結果は以下のとおりだ。Mac mini以外は、Mac OS X 10.6 Snow Leopard搭載機であるため、あくまで参考程度にとどめてほしいが、ベンチマーク結果を見るかぎり現行の21.5インチiMac(Core i5-2400S 2.5GHz/4コア)や 13インチ MacBook Pro(Core i5-2415M 2.3GHz/2コア)に迫る性能であることが分かる。
21.5インチiMac/13インチ MacBook Proが価格10万8800円からであることを考えれば、5万2800円の2.3GHz Mac miniは十分健闘しているといえるだろう。