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当日限定のミクカフェも!

初音ミクライブのソフト化記念イベントレポ

2010年09月21日 21時00分更新

文● 伊藤真広

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ミクの生みの親や声優まで登場した豪華イベント

 2010年3月9日にZEPP TOKYOで行なわれた「ミクの日感謝祭 39's Giving Day Project DIVA presents 初音ミク・ソロコンサートこんばんは、初音ミクです。」の模様を収録したBlu-ray、DVD、UMD、CDの4種類の発売を記念して、発売前日の8月31日に「ミクの日感謝祭 39's Giving Day Project DIVA presents 初音ミク・ソロコンサートこんばんは、初音ミクです。 初音ミク フィルムコンサート」が渋谷のシアターTSUTAYA~シアター1~で開催された。

 このフィルムコンサートは、1日限定上映に加えて昼と夜の2部構成となっており、鑑賞できたのは5pbのwebから応募し、抽選に当たった400名のみという狭き門だった。

 また、昼の部では、上映前に初音ミクの音声を担当した藤田咲さん、クリプトン・フューチャー・メディアの佐々木氏やセガの内海氏、5pb.の原氏の4人による舞台挨拶も行なわれた。

フィルムコンサートは、昼の部、夜の部の2回上映となっており、会場には早朝から多くのファンが訪れていた

1日限定のミクカフェには、VOCALOIDシリーズに関連したドリンクやフードメニューが用意されていた

ミクカフェで給仕をしてくれたのは、VOCALOIDのコスプレをしたスタッフたち

ミクカフェの店内には、アミューズメントショップで稼働中の“初音ミク Project DIVA Arcade”やミクグッズの販売コーナーも用意されていた

まさかの裏話が聞けた舞台挨拶

 フィルムコンサートの昼の部で行なわれた舞台挨拶は、藤田さんの音頭により初音ミクの誕生日を祝う“バースデーソング”から始まった。

舞台の上には、藤田さんをはじめフィルムコンサート開催するために尽力したスタッフたちが登壇して当時の思い出で盛り上がっていた

 藤田さんが初音ミクの生みの親である佐々木氏にコンサートを行なった感想を聞くと、佐々木氏は「セガさんから事前に、当日使う予定の投影用ボードを使った実験映像を見せていただいたんですが、その時は、果たしてこれに映し出されたミクの映像を見て、来てくれたお客さんたちの喜んでくれる姿が想像できなくて心配でした」と話した。

 セガの内海氏は「あの時、投影に使用したプロジェクターは、当時日本に4台くらいしかない機材でした。そのうち2台を集めたんですよ」とセガがコンサートに力を入れていたことを力説した。

 佐々木氏は「ミクがいきなり消えるところなんかも受け入れてもらえてよかったと思います」とコメント。

 原氏から「前のイベント当日は、パッケージとして発売することも決まっていなかったので、今回パッケージとして発売できたことがうれしいです」とパッケージ化に関するエピソードが紹介されると、佐々木氏が「たしかコンサート終了直後にファンのかたが、パッケージ化してほしいという署名運動をしてくれたりしたんですよ」とファンの後押しがあって、今回Blu-ray、DVD、CD、UMDの4つのメディアで発売するにいたった、というエピソードを語った。

海外版「初音ミク」製作中!?

 舞台挨拶では、ほかにも「初音ミク」をはじめとしたVOCALOIDシリーズの今後の展開などが発表された。まず、セガの内海氏から、フィルムコンサートが行なわれた8月31日から、「初音ミク Project DIVA 2nd」のダウンロード版と、「Project DIVA 2nd」、「Project DIVA アーケード」のアペンドミクのコスチューム配信が始まったことが報告された。

 クリプトンの佐々木氏からは「今日のフィルムコンサートは国内の映画館での上映も行なわれますが、このほかに、海外でのコンサート開催も順次行なっていく予定です」と海外での展開について報告があった。すでにご存じの方も多いと思うが、アメリカのサンフランシスコが海外進出第一弾となる。

 また、「Project DIVA アーケード」の海外展開のために、ローカライズ作業が行なわれていることや、鏡音リン・レンのアペンドディスクの発売が発表された。

 最後に「初音ミク」の英語版が現在製作中と発表され、客席から「おぉ~っ」というどよめきの声が上がった。佐々木氏によると藤田さんによる英語版の収録は1/3程度まで進んでいるということ。

 英語版の制作にあたり佐々木氏は「藤田さんの英語力がどれくらいあるのか心配でしたが、実際に英会話をしていただくわけではなく、発音記号みたいなものを羅列してもらうような感じで、口の開け方のパターンを覚えていただき、それを収録しているので、ちゃんとトレーニングをされている声優さんであれば、けっこういけちゃってます」と話した。

 藤田さんは「受験勉強の時に、発音記号で覚えてたことが役に立つとは思っていませんでした。その甲斐もあって苦手意識を持つことなく、収録出来ていると思います」と話した。佐々木氏も「藤田さんはフランス語を学ばれていたということなので、英語版以外の言語も作っていきたいと思いますので、みなさんからのリクエストをお待ちしております」と話し、舞台挨拶は終了した。

初音ミクに命を吹き込んだ、声優の藤田咲さん

左からクリプトン・フューチャー・メディアの佐々木氏、セガの内海氏、5pb.の原氏

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