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iPhoto、CS4とは違う魅力はどこにある?

Photoshop Elements 8を買う理由

2009年10月15日 18時00分更新

文● 荻窪圭

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ウェブ配信機能はちょっと「残念」
初心者向けの「iPhoto」とハイエンド向けの「CS4」の補間的ソフト

 「作成」タブでは、作成した写真をレイアウトして凝った作品に仕上げてくれる機能が並ぶ。「フォトブック」「グリーティングカード」「フォトプリント」「フォトコラージュ」の4つは基本的にプリントを楽しむもの。使う写真を開いてプロジェクトエリアに並べ、それをつかってレイアウトされた作品を作ってくれる。

 また、「コンテンツタブ」を開けば用意されたさまざまな背景、フレーム、図形などを使って写真を飾ることが出来る。

作成パネルのコンテンツ機能を使って、写真にフレームと背景を付けてみた

 WebフォトギャラリーとPDFスライドショー(この2つは配信パネルにもある)は、Bridge CS4を呼び出し、Bridge CS4の機能を使うので、PSEの機能といっていいかどうかはやや疑問だ。

Webフォトギャラリーを実行するとこんな風にBridgeCS4の出力機能が呼び出される

 残念なのがこのあたり。

 例えばWebフォトギャラリーは自分でアップロードするサーバーを用意して設定しなければならない。それをPSE8のターゲットとするユーザーにやらせるのは残念だ。

 初心者/個人ユーザー向けなら、Flashを使った凝ったフォトギャラリーより、Flickr!やPicasaWebアルバム、フォト蔵といったポピュラーなオンラインフォトストレージにそれをアップしたり、各種ブログサービスに対応して写真付きブログをさっと上げられる機能の方が求められているだろう。

 ただ、Mac上の写真編集環境をトータルで見ると、PSE8の存在感は大きい。Macの世界では、ハイエンドユーザーにPhotoshop CS4、コンシューマにiPhotoがあるおかげで、その間を埋めるべきアプリが乏しいのだ。

 iPhotoは写真の管理やちょっとしたレタッチ/出力には優れているが、写真の加工や合成、複雑な補正処理といった凝った画像処理は出来ない。Photoshop CS4はそれこそデジタル画像処理に関しては何でも出来る超強力なアプリだが、使い勝手でも価格面でも個人ユーザーには敷居が高すぎる。

 PSEはそこをうまく埋めてくれる「個人向けPhotoshop」なのだ。写真を補正したり加工したりする個人向けフォトレタッチソフトとしてはコストパフォーマンスが高く機能でも使い勝手でも十分な優れたアプリなのである。


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