サイバーショットの新製品4機種を手にした女性たち。コンパクトさを重視したT/Wシリーズは、女性を重視したカラーリングのモデルも用意されている |
ソニー(株)は28日、東京品川の品川インターシティーホールにて、デジタルカメラ“サイバーショット”シリーズの新製品発表会を行なった。ハイビジョン品質でデジタルTVに写真を出力する機能を積極的にアピールし、写真の新しい楽しみ方を実現するとしている。
発表会の冒頭では、同社のデジタルカメラやデジタルビデオカメラの事業を統括する、デジタルイメージング事業部長 本部長の石塚茂樹氏が登壇。同社のイメージング事業と新製品の位置づけについてを語った。
石塚氏はイメージング事業のうち、“ハンディカム”のデジタルビデオカメラと“α”のデジタル一眼レフカメラ、そして“サイバーショット”のデジタルカメラの動向について述べた。ハンディカムはハイビジョン化(HD化)とノンリニアメディア(HDDやDVDなど)へのシフトを、αについてはラインナップの拡充を図るとした。そして全世界での累計出荷台数が6500万台をサイバーショットについては、新製品が搭載した“ハイビジョン(フルHD解像度)静止画出力”機能を「HDフォトビューイング」と称し、動画像のHD化と同じ感動を、デジタルカメラでも実現するとした。
また、各製品の特徴や共通する特徴について説明した、同社パーソナルイメージング事業部 事業部長の今村昌志氏は、α100に搭載された画像処理プロセッサー“BIONZ”(ビオンズ)を新製品各機種に搭載したことにより、高速プロセッサーのパワーを活用した機能強化を実現したと述べた。そして、BIONZと独自ハードウェアによる高速な顔検出機能や、ISO 3200相当の高感度、シーン適応型の自動コントラスト調整機能(Dレンジオプティマイザー)といった、奇麗に撮るための新製品の特徴を披露した。
説明会ではTV CM映像を用いて、ハイビジョン静止画出力機能を大きくアピール。さらに、実際に新製品を使用して撮影を行なった写真家の三好和義氏をゲストに招き、新製品の魅力についてが述べられた。三好氏は、新製品を使ってハワイで撮影した写真を披露しながら、植物の緑や水滴など質感表現などの撮影品質の良さを誉めた。またハイビジョン静止画出力についても、「自分の写真じゃないような、不思議な感覚」「こういう音楽を流しながら見てみたい」という言葉で、ハイビジョンTVとハイビジョン静止画出力の組み合わせによって、今までにない写真の楽しみ方を感じられた感想を述べた。
新製品のマーケティング戦略については、体感を重視したプロモーションを重視する。ウェブサイトで静止画出力を使用したユーザーの実例を映像で紹介するほか、ショールームや販売店店頭にて、ハイビジョンTVと組み合わせたハイビジョン静止画出力の高画質をアピールする展示やイベントを行なうという。