NEC液晶テクノロジー(株)は17日、NTSC比で110%の広色度域と400cd/m2の輝度を持つ4.1インチ(10.4cm)ワイドVGA(800×480ドット)表示のシステム・オン・グラス(SOG:System On Glass)液晶モジュールを開発したと発表した。
10.4cm(4.1型)ワイドVGA対応SOG液晶モジュール |
同社が開発したSOG液晶モジュールは、高透過率の低温ポリシリコン液晶をベースに、バックライトシステムとカラーフィルターを最適化することで、NTSC比で110%の広色度域と400cd/m2の輝度を両立させたのが特徴。画素ピッチは水平/垂直とも0.111mm。従来のアモルファスシリコン液晶に比べて、液晶モジュールの狭額縁化が図られていくほか、TFT液晶パネルと同じガラス基板上に駆動回路などの周辺回路を一体形成できるため、部品点数の削減や組み込み装置の小型化も図れるとしている。
同社では、2006年度上期からの稼動を予定している秋田日本電気(株)(NEC秋田)の低温ポリシリコン液晶生産ラインでの量産化を目指して開発したという。