エヌ・ティ・ティ・コムウェア(株)とノベル(株)は16日、USBメモリー型デバイスとLinuxを利用して、既存のパソコンをシンクライアントにする製品“USB-Linuxシン・クライアント”を発売すると発表した。8月の販売開始を目指すという。
“USB-Linuxシン・クライアント”は、スティックタイプのUSBメモリー(ROM)“ブータブルUSB”に、Linux OS『Novell SUSE LINUX』と、ウェブブラウザー、RDPクライアント、CitrixのICAクライアント、.Netクライアント(Mono)、Java 2 Runtime Environmentなどを格納し、これをパソコンのUSB端子にすることで、パソコンをシンクライアントとして利用できるようにするのが特徴。“ブータブルUSB”を装着して起動するとパソコン内のHDDなどへのアクセスが禁止されシンクライアントとして動作し、“ブータブルUSB”を外して起動すれば、通常のパソコンとして利用できる。VPNにも対応しており、PPTP/L2TPをサポート。対応機種はPentium II/III/4、Duron/Athlon、Athlon XP/MPと256MB以上のメモリーを搭載したPC/AT互換機。
同社では、従来のシンクライアントシステムと異なり、クライアントパソコンを専用機に総入れ替えせずに環境を移行できるほか、LinuxによるTCO削減も可能としている。6月1日から開催されるイベント“LinuxWorld Expo/Tokyo 2005”のノベルのブースに“USB-Linuxシン・クライアント”のプロトタイプを展示するとしている。