松下ネットワークマーケティング(株)は9日、ICレコーダーやSDマルチカメラ、SDメモリーカード対応携帯電話機で録音した音声ファイルをパソコンに取り込み、管理/編集するためのアプリケーションソフト『Voice Editing Ver.1.0』として3製品を発表した。ラインアップは、『Voice Editing Ver.1.0 Professional Edition Upgrade』『Voice Editing Ver.1.0 Mobile Edition』『Voice Editing Ver.1.0 Light Edition』。
同社が運営するショッピングサイト“パナセンス(PanaSense)”において同日付けで予約受け付けを開始し、25日に発売する。価格は、Professional Edition UpgradeとMobile Editionが各6090円、Light Editionが2940円。
『Voice Editing Ver.1.0 Professional Edition Upgrade』(SH-VE10)は、ICレコーダーなどで録音したファイルの再生/管理のほか、音声波形編集、音声認識/音声合成の機能を搭載した製品。音声認識では録音した音声や話した言葉を文字に変換でき、日本語と英語に対応。音声合成ではテキストファイルの読み上げが可能で、読み上げた音声を音声ファイルとして保存し、ICレコーダーなどに転送することもできる。日本語/英語/中国語/スペイン語/フランス語/ドイツ語/イタリア語に対応している。音声合成エンジンには米スキャンソフト(ScanSoft)社の『RealSpeak Solo』を採用しているという。そのほか、パソコンで再生中の音声を録音する“サウンドレコーディング機能”も搭載している。
データ形式はADPCM2、G.726、WAV方式のステレオのほか、松下電器産業(株)製のICレコーダー『RR-US630』『RR-US530』に採用されている人の声の特徴的なデータ部分を抽出して高圧縮する“TRC(Triple Rate CODER)”方式で録音したファイルにも対応している。対応OSはWindows 98 SE/Me/2000/XP。対応機種はPentium II-333MHz以上(Windows XP/2000では500MHz以上)を搭載したPC/AT互換機。
『Voice Editing Ver.1.0 Mobile Edition』(SH-VE15)は、『Voice Editing Ver.1.0 Professional Edition Upgrade』から、“TRC”に対応した機能を一般向けの製品となる。
『Voice Editing Ver.1.0 Light Edition』(SH-VE17)は、再生/ファイル管理と、音声ファイルを電子メールに添付する機能に絞った軽量版。メールの送信先が『Voice Editing』を持っていなくても再生できるように、プレーヤーソフト『Mini Player』を添付してメール送信することもできるようになっている。
同社では、試用版として、『Voice Editing Ver.1.0 Free Edition』と『Voice Editing Ver.1.0 Mobile Edition 体験版』を同日よりダウンロードにより提供するという。
なお、新製品の発売に伴い、現行の『Voice Studio』の販売は修了するとしている。