(株)東芝は14日、垂直磁気記録方式を採用し、1.8インチで40GBの容量を持つ厚さ5mmのHDDユニット『MK4007GAL』の量産を2005年第1四半期(4~6月期)に開始し、80GBのモデル『MK8007GAH』の量産を第2四半期(7~9月期)に開始すると発表した。
『MK4007GAL』(左)と『MK8007GAH』(右) |
『MK4007GAL』と『MK8007GAH』は、磁気ディスクに垂直方向に磁石を配列させて記録する“垂直磁気記録方式”を採用することで、面記録密度を従来製品より33%高い206Mbit/mm2(133Gbit/inch2に高密度化したのが特徴。垂直磁気記録方式は、ディスクを磁化する際に信号磁石のS極とN極が隣り合って磁化され、相互に磁化を強め合うために安定して記録できるのが特徴。同社では、安定した高密度記録を行なうためのヘッド・ディスク統合設計技術(垂直記録用ヘッドとディスクなど)を採用したという。
プラッターあたりの容量は40GB。平均シーク時間は15ms。回転数は毎分4200回転。インターフェースはATA-6で、Ultra DMA/100に対応。耐衝撃性は動作時が4900m/s2(500G:2ms)、非動作時が1万4700m/s2(1500G:1ms)。本体サイズと重量は、『MK4007GAL』が幅53×奥行き5×高さ78.5mmで51g、『MK8007GAH』が幅53×奥行き8×高さ78.5mmで62g。
同社では今後、2004年1月に発表した0.85インチ磁気ディスクの垂直磁気記録技術を採用することで、6~8GBの0.85インチHDDユニットを開発するとしている。