日本電気/NEC Direct
最小構成価格:12万8310円(2005年6月25日現在)
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ここ最近はノートパソコンにも低価格化の波が押し寄せ、店頭価格10万円台前半のコストパフォーマンスに優れた製品をよく目にするようになった。こうした製品も悪くはないのだが、メインマシンとして利用しているとやはり不満な点もいろいろ出てくる。その中でも一番気になるのは画面の狭さで、理由は画面解像度がWindows XPを利用していく上で必要最低限のXGA(1024×768ドット)な製品が大半を占めていることだ。この解像度ではどんなアプリケーションでも画面上に表示できるのはウィンドウ1枚だけであり、資料を見ながら文書を作成するといった使い方はかなり厳しいと言わざるを得ない。安いノートパソコンも魅力的ではあるが、快適に使いたいのであれば、こうした点を踏まえてワンランク上の製品を狙ってみてはいかがだろうか。
モバイルにも対応できるサイズながら、高解像度液晶パネルが選択できる「LaVie G タイプRX」 |
こうした広い画面で快適に作業をこなせるノートパソコンとして、NEC Directは画面解像度がSXGA+(1400×1050ドット)の14.1インチ液晶がカスタマイズオーダーでチョイスできる「Lavie G タイプRX」をラインナップしている。SXGA+は、現在デスクトップ向け液晶の主流であるSXGA(1280×1024ドット)を凌ぐ解像度であり、Webブラウザを必要十分な横幅を維持しつつ2枚並べられるレベルの広さである。“快適に作業を行なう”という点において、画面解像度はCPUスピードよりも重要視すべきポイントであり、一般的なデスクトップパソコンをも超える作業効率のよさを持っているノートパソコンと言える。
またRXは、液晶パネルに低温ポリシリコン液晶パネルを搭載している点にも注目したい。低温ポリシリコン液晶は、高詳細で振動や衝撃にも強いというメリットがあり、14.1インチでSXGA+に解像度を実現するのに一役買っているほか、高輝度という特徴も持っている。本機の液晶パネルは、AVモデルによく見られるような光沢を持った“グレア液晶”ではないが、輝度は写真や動画を適度な明るさで鑑賞できるレベルとなっている。オフィス系アプリを使用している際はちょっと明るすぎな感もあるが、輝度は拡張キー経由の操作により7段階の調整が可能なので問題はない。視野角による色味の変化については、前モデルからの強化が施されていることもあり、一般的な利用スタイルである目の位置と液晶パネルの距離が70cm程度であればほとんど問題はない。近づきすぎると画面端が暗く見えやすくもあるが、常識的な距離を置いて使うかぎりは気にならないだろう。このように本機の液晶パネルは、ホームでもオフィスでも快適さと美しさを提供してくれる、非常に優れたものである。
メインマシンとして利用できる基本スペック
基本スペックはチップセットにATI RADEON XPRESS 200Mを中心とするPCI Express世代のシステムへ移行した。CPUはセレクションメニュー(NEC Directのカスタマイズオーダー)によりCeleron M 350J(1.3GHz)、Pentium M 740(1.73GHz)、Pentium M 760(2.0GHz)からチョイスでき、DDR2 SDRAMメモリの採用と合わせて高いパフォーマンスを実現している。また、メモリはデュアルチャネルに対応したシステムでもオーダーできる点も注目ポイントだ。
グラフィックス機能はチップセット内蔵のものを利用するタイプだが、Direct X9対応の機能を持っていることもあり、3D描画性能もそこそここなせる。少なくとも現在ノートパソコンで多く見られるIntel 855GMEチップセットの内蔵機能と比較すると、間違いなく本機のほうが性能は上だ。光学ドライブは着脱式のDVD+R DL対応DVDマルチプラスドライブ(DVDスーパーマルチドライブ)とCD-R/RW&DVD-ROMコンボドライブが用意されている。
本体背面(写真左)、左側面(中央)、右側面(右)。使用頻度の高いポートであるUSBは、背面に2ポート、右側面に2ポート装備されている |
インターフェイス類としては、USB 2.0が4ポート、IEEE 1394(4ピン)、PCカードスロットが2基、ビデオ出力端子などが揃っており、不満はない。SDメモリーカードやメモリースティックなどが直接読み書きできるメモリーカードスロットがないが、本体にメモリースティックやSDメモリーカードなど5種類のメモリーカードに対応したアダプタが付属しているのでこの点は心配は無用だ。ワイヤレス通信機能は、セレクションメニューでIEEE 802.11a/b/gとBluetoothの有無が選択できる。Bluetoothは最新規格のVer.2.0+EDR準拠となっており、接続機器が対応していれば最大2.1Mbpsでの通信が可能だ。最近はBluetooth搭載携帯電話端末やヘッドセットなどが増えており、オプションでBluetoothをチョイスしておく価値も高まってきているだろう。なお、無線LANとBluetoothの両方を搭載することも可能だ。