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iPod mini/HZ-WS2000

iPod mini/HZ-WS2000

2004年11月17日 00時00分更新

文● 月刊アスキー編集部・外村

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iPod mini/HZ-WS2000

米アップル/アイワ

249ドル(iPod mini、米国価格、日本での販売価格2万6800円)
オープンプライス(HZ-WS2000、実売価格:3万6000円前後)

iPod mini HZ-WS2000
iPod miniHZ-WS2000
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 僕の目の前に名刺とほぼ同じサイズのHDD搭載型MP3プレーヤがふたつある。ひとつは米国で売れまくっているアップルのHDD搭載のデジタル音楽プレーヤ「iPod」の中でも、最小のモデルとなる4GBのHDDを搭載した「iPod mini」。もうひとつはソニーからアイワブランドとして出荷が開始された、1.5GBのHDDを搭載する「HZ-WS2000」。いずれも500円玉大の1インチHDDが採用されている。

 同サイズのHDDを搭載する製品はリオ・ジャパンの「NITRUS」、クリエイティブメディアの「NOMAD MuVo2」などもあるが、どちらも微妙に大きく感じるデザインに敬遠していた。そんな中で発売となったHZ-WS2000は薄くてポケットに入れやすそうだし、小さくなったiPod miniも、初期型iPodユーザーである僕としては気になる存在だ。このいかにも比べ甲斐のありそうな2製品を触ってみた。



デザインや音質など
悩みどころは多し

「iPod mini」の上面 「iPod mini」と底面
「iPod mini」の上面には、イヤホン/リモコン端子、ホールドスイッチが並ぶ。付属のイヤホン以外を使う場合はL字型よりストレート型のプラグのほうが取り回しやすい。底面にはPCとの接続に利用するDOCKポートを備える。iPodの特徴ともいえるホイールは上下左右方向に押し込むことができ、再生や頭出しボタンの機能を兼ね備えている。
「iPod mini」の上面と底面

 印象的な丸型のクリッカブルホイールを持つiPod miniは、曲の選択が高速に行えて便利だが、ポケットの中でホイールが反応して大音量になることもある。メタリックで硬派な感じのHZ-WS2000は操作ボタンが固めで、誤動作することも少ない。それに加えて液晶つきのリモコンが付属している。バッテリ持続時間は、両製品とも8時間となっている。

「HZ-WS2000」の側面
「HZ-WS2000」の側面にはボリューム、頭出し、再生ボタン、反対の側面にはUSB、リモコン、AC接続用のコネクタを備える。本体に液晶がなく操作にはリモコンが必須。

 肝心の音質については128kbpsでエンコードしたBoys Town Gangの「Can't Take My Eyes Off You(君の瞳に恋してる)」をセレクトして試す。この曲はピアノ、管弦楽器、シンセサイザ、ベース、ドラムなどさまざまな楽器で構成されるので、音楽プレーヤの音質チェックにはもってこいだ。

本体の大きさ比較 リモコンを比較
本体の大きさ比較。高さはほぼ同じだが、幅はiPod miniが狭く、厚みはHZ-WS2000が若干薄い。服のポケットにしまうなら薄さで勝るHZ-WS2000だ。リモコンの比較。HZ-WS2000はジョグダイヤルと液晶つきリモコンが標準で付属する。それに対しiPod miniのリモコンは別売で、機能的にも1世代前という印象。
各部の比較

 早速iPod miniに転送して聴いてみたが、中~低域にかけては楽器やボーカルとの音もきちんと分離している。ただし高域は透明感に欠ける。対するHZ-WS2000は、iPod miniより少々低域の立ち上がりがよく、ドラムが気持ちよく聞こえる。高域は金属音が弱いがおおむねクリアだ。派手な音の多い最新のヒット曲を聴くならHZ-WS2000。しっとりした曲やイージーリスニングなどを聴くならiPod miniと選び分けるのもいい。

iPod miniのディスプレイ HZ-WS2000のリモコンの画面
iPod miniのディスプレイはシリーズ共通の7行×全角12文字表示で一覧性が高い。一方、HZ-WS2000のリモコンは4行×全角8文字。表示が収まりきれない場合はスクロールする。
液晶画面の比較
iPod miniへの曲の転送につかう「iTunes」 iTunesのスマートプレイリスト
iPod miniへの曲の転送につかう「iTunes」は、CDのリッピングや、音楽ファイル再生が可能な音楽統合環境だ。曲を追加・再生した日時やユーザーの好みなどを独自に管理するデータベースを持ち、アーティスト名などの情報がまったく思い浮かばなくても、PC内にある大量のMP3に埋もれた「一昨日聴いたあの曲」を見つけられる。iTunesのスマートプレイリストに“2週間以内にリッピングした、お気に入りの曲の中から、3~5分の曲を2GBランダムに選択”などと設定しておけば、iPodを接続するだけでiTunesセレクトの音楽を転送してくれる。
iPod miniの転送ソフト「iTunes」

HZ-WS2000付属の転送ソフト「Music Transfer Giga pavit Edition」
HZ-WS2000付属の転送ソフト「Music Transfer Giga pavit Edition」はプレイリスト作成も可能。CDリッピングは同梱の「MUSICMATCH MP3 JUKEBOX Basic版」を使う。

 結局のところ、どちらかを買うとなればiPod miniを選ぶかもしれない。ケーブルに接続するだけで曲が自動転送される手軽さは“継続して使い続ける”ための重要な要素だ。しかし薄くてカバンの隙間だろうがポケットだろうが構わず挿し込めるHZ-WS2000も捨てがたい。店頭で両製品を手にとり、どちらをレジに出すかを迷う、そんな日が来るのが待ち遠しい。


iPod mini/HZ-WS2000の主なスペック
製品名 iPod mini HZ-WS2000
容量 4GB 1.5GB
再生オーディオフォーマット MP3、AAC MP3
音声補正 イコライザー イコライザー、バスブースト
コネクタ ステレオミニジャック、DOCKポート(IEEE1394/USB 2.0/充電兼用) ステレオミニジャック、ACアダプタ、USB 2.0
バッテリ持続時間 約8時間(内蔵充電池) 約8時間(内蔵充電池)
サイズ(W×D×H) 50.8×12.7×91.4mm 56×10.6×91mm
重量 約104g 約68g

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