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SL-DZ1200

SL-DZ1200

2004年09月13日 00時00分更新

文● 月刊アスキー編集部・外村

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本記事は月刊アスキー2004年7月号の“Kininal Digital”記事をWebサイト向けに再編集して掲載したものです。
まだ明けやらぬ大手町日比谷通り
CD対応ターンテーブル「SL-DZ1200」。主なスペック:●チャンネル数:2ch(ステレオ)●周波数特性:4Hz~20kHz●出力電圧:2Vrms(0dB)●ヘッドホン出力レベル:最大20mW●MP3再生:対応ビットレート32kbps~192kbps(推奨128kbps)/周波数48kHz/44.1kHz/32kHz●消費電力:18W●サイズ:320(W)×330(D)×111(H)mm●質量:約5.8kg
“SONY Flash on ASCII”
松下電器産業の製品情報は、アスキーとパナセンスのコラボレーションサイト“ASCII24 PanaSpot”に掲載されています。ロゴをクリックすると当該サイトに移動します。

 巷ではレコードなんて,ほとんど見かけなくなってしまった。“33RPM”や“45RPM”という言葉にピンと来る人も,めっきり減ったのではなかろうか? しかし音楽メディア=CDという図式が定着した今でも,アナログレコードはクラブDJたちの間では重宝されていている。「ドゥヒュドゥヒュ」というスクラッチ音を楽しむのに格好の楽器となるからだ。

 そんなスクラッチプレイを楽しむための機器としては,松下電器産業「テクニクス」ブランドのアナログレコードプレーヤ「SL-1200シリーズ」が有名だ。針飛びのしにくさや,激しいスクラッチにも耐えるモーター性能などがDJプレイヤーに高く評価され,1号機の登場から30年以上経つ今でも多くのDJに愛用されているスタンダード機だ。その血統を継ぎ発表となった「SL-DZ1200」は,型名にSLの冠がついた,最初のデジタル音楽プレーヤである。



ターンテーブル中央にはCDのトラック情報やタイムコードなどを表示
ターンテーブル中央にはCDのトラック情報やタイムコードなどを表示するLCDモニタを備える。

 フロントにあるスロットにCDを差し込み,「PLAY」ボタンを押すとターンテーブルが回転し始める。回転したままの盤面を手のひらでブレーキをかければ音楽も止まり,ゆっくり動かせば連動してゆっくりと音が鳴る。操作感はまるでレコードプレーヤそのものだ。それもそのはず,ターンテーブルを回転させるモーターは,名器「SL-1200シリーズ」と同様にギアやプーリーなどを一切使わない「ダイレクトドライブモーター」を採用しているとのこと。さらに,ターンテーブル上面にはレコード板のような溝が彫られており,手触りまで再現されている本格派である。

CDの入れ替えは前面に直接挿入するスロットローディングタイプ
CDの入れ替えは前面に直接挿入するスロットローディングタイプ。右側にはSDメモリカードスロットがある。

 SL-DZ1200はCDだけじゃなく,SDメモリカードやCD-Rに焼いたMP3データでも同様に操作できるので,街中での雑踏音や,テレビなどから録音した音声なんかをテキトーに本機に放り込んでスクラッチプレイできる。これはデジタルじゃなければ味わえない手軽さだ。

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