カノープス(株)は30日、SDノンリニアビデオ編集システム『SDWS-1000(えすでぃだぶるえす せん)』を8月下旬に発売すると発表した。価格は188万円(税別)。HD(ハイビジョン)映像に対応した業務用のSG搭載HD/SD-SDI DAコンバーター『HDSC1(えいちでぃえすしー わん)』を同時に発売する。価格は18万8000円(税別)。
『SDWS-1000』 |
『SDWS-1000』は、2月に発表したハイビジョン編集システム『HDWS-1000』をSD(標準解像度)の編集機能に特化させたノンリニアビデオ編集システム。価格を半分以下に設定したことで導入しやすくするとともに、将来HDの入出力に対応できるようにアップグレードオプション『HDIO-1000』(価格は242万円(税別))も用意するのが特徴。同社では、HD機器の導入を検討している放送局やプロダクション、現在DV/SD編集の導入を検討している顧客向けに販売するという。
入出力はSD-SDIのみで、ビデオ編集ソフトには『EDIUS Professional R2』を採用しており、DV/MPEG/SD非圧縮が混在したリアルタイム編集が可能。ビデオファイル変換ソフト『ProCoder 2.0』と、カナダのインスクライバー・テクノロジー社(Inscriber)のタイトル作成ソフト『TitleMotion Pro for Canopus』も同梱される。
『HDSC1』 |
『HDSC1』は、HD/SD-SDI規格のデジタル映像データと音声データ(エンベデットオーディオ)をアナログコンポーネント映像とアナログ音声に変換する業務用のコンバーター。HDWS-1000などのハイビジョン編集システムにで必要となるHD/SDのシンクジェネレーター機能を搭載するのが特徴。本体サイズは幅215×奥行き241×高さ44mm(19インチハーフラックマウントサイズ)、重量は1.9kg。
また、同社は28日付けで、日本ビクター(株)のHDV規格ハイビジョンカメラ『GR-HD1』『JY-HD10』に対応したノンリニアビデオ編集ソフトのパッケージ『EDIUS for HDV720P』を8月上旬に発売することも発表している。価格は14万8000円(税別)。『EDIUS for HDV720P』は、ビデオ編集ソフト『EDIUS 2.5』と『ProCoder 2.0』、HDV 720P対応モジュールで構成され、HDV映像の取り込みから、テープへの書き戻しまでの一連の作業に対応しているのが特徴。対応機種はPC/AT互換機で、Pentium 4-2.60GHz以上のCPU、256MB以上のメモリー、インストール用に1GB以上の空き容量を持つHDD、ProCoder 2.0のハードウェアキー用のUSBポートが必要。対応OSはWindows XP Professional。