(株)システム・コンサルタンツは28日、オープンソースのウェブグループウェア『La!cooda WIZ(らくーだウィズ)』の商用ライセンス“La!cooda BIZ(らくーだ ビズ)”の販売を同日付けで開始すると発表した。価格は、1ライセンスが5万円、100ライセンスが220万円。ソフト開発を行なっている事業者や、レンタルサーバー事業者などのIP関連企業などを主なターゲットとして販売する。
『La!cooda WIZ』は、スケジュール帳、会社行事・予定、当番表、回覧板、行先ボード、伝言メモ、ワークフロー、ファイル共有、掲示板、施設予約、取引先・担当者情報の11機能をウェブブラウザーで利用できるのが特徴。『La!cooda WIZ for ケータイ』を利用すれば、一部の機能は携帯電話からも利用できる。対応OSは、Windows 2000/NT 4.0、Linux。サーバーソフトとして、Apache、PHP、MySQL(Windowsの場合)、PostgreSQL(Linuxの場合)が必要。
2002年に『La!cooda WIZ』をオープンソースとして公開され、これまでにダウンロードが2万8000を超えたという。今回ライセンスを改訂した背景には、コアとなる部分をオープンソース(無償)で提供し、追加機能やインストールサービスなどにより収益を上げるという従来のビジネスモデルでは、オープンソースを利用してコスト削減などを進めるという利用する側の問題から、ビジネスを拡大することが難しいことを挙げている。
販売を開始する商用ライセンス“La!cooda BIZ”は、ASP(アプリケーションサービスプロバイダー)によるサービス提供、カスタマイズしたソフトの販売、インストールしたサーバーの販売、インストールサービスの提供など、『La!cooda WIZ』を利用してサービスを提供したり、製品開発を行なって販売したりする際に必要となる。オプションとして、年間サポートも販売する。
なお、商用利用ではないエンドユーザーについては引き続き無償で利用できるという。