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【NetWorld+Interop 2003 Tokyo Vol.7】富士通、ネットワークエミュレーターやテスターを出品――あらら、あのアイドルにブロックノイズが!!

2003年07月03日 23時23分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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富士通(株)の関連企業が集まったブースでも、特に目立つ位置に陣取った富士通九州ディジタル・テクノロジ(株)は、意図的にパケットロスや遅延などの現象を起こすことで経路障害を擬似的に発生させるネットワークエミュレーター『NXS7000F』(2003年3月発表)、携帯可能なA5サイズの小型ネットワークテストツール『NXS100G/F』(2001年発表製品)などを出品した。

NXS7000Fのデモ風景 約1秒の遅延と20%のパケットロス
NXS7000Fのデモ風景。奥にあるエンジ色の8ポートハブのような薄型筺体がNXS7000Fで、手前のFMV-BIBLOはリアルタイムモニタリングを行なっている会場で配信している30Mbpsの高画質動画を利用して、約1秒の遅延と20%のパケットロスが導く影響を視覚的にデモしていた。画面は岸本早未(きしもとはやみ)さん、16歳。TVアニメ『探偵学園Q』のテーマ曲で話題を集めている

NXS7000Fでは、会場内でストリーミング配信している約30Mbpsの高画質動画データを利用して、約1秒の遅延と20%のパケットロスが起こった場合、映像にどのような影響が出るかを視覚的に分かりやすく展示していた。NXS7000Fの場合、8ポートの10/100BASE-TXに対して、遅延/パケットロス/パケット重複/データエラー/順序逆転/リルーティングのパラメーターを最大4種類設定できる。モニタリング機能として、入出力パケット数や入出力帯域をグラフ表示が可能。価格は340万円。

スループット低下の原因を探るテストツール『NXS100F』
ブロードバンドインターネット環境の急速な普及により“スループット”に敏感なユーザーが増えてきたためか、こうしたテストツールの引き合いが増えているという

NXS100シリーズは、Gigabit Ethernet対応の『NXS100G』と10/100BASE-TX対応の『NXS100F』があり、最近はISPのサポート部門に導入が進んでいる。ユーザーから「スループットが思ったより出ていない」といった問い合わせがあると、この機材を持ち込んで回線のどの部分でどの程度の実効速度が出ているかモニタリングし、ユーザーに報告することで原因を突き止めたり、不満の解消に役立っているとのこと。本体サイズと重量は、幅210×奥行き175×高さ33mm/約1kg。液晶ディスプレーは6.5インチVGA表示で、タッチパネル方式に対応、OSはWindows CE 3.0を搭載する。ACアダプターからの給電のほか、バッテリーでも稼働し、約1.5時間の連続動作が可能。



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