日本ヒューレット・パッカード(株)は18日、Itanium対応のUNIX OSの最新版『hp-ux 11i(エイチピーユーエックス・イレブンアイ) version 1.6』を発表した。7月下旬に提供を開始する。
『hp-ux 11i version 1.6』は、PA-RISCに対応した『hp-ux 11i』と同一のソースコードをItanium向けに最適化しているため、同製品との高い互換性を持つのが特徴。また、Linuxアプリケーションとのソースコード互換APIや移植支援ツールを提供するほか、Itanium上のLinuxアプリケーションとのバイナリー互換機能の提供も予定している。CPUは最大64基搭載でき、Itanium 2についてもサポート予定。
そのほか、侵入検知やディレクトリー機能を利用した認証、システム障害事前回避機能などのセキュリティー機能を搭載するほか、カーネルパラメーターの動的チューニング機能を拡張することでOSのリブート回数を低減させるなど可用性も向上した。また、同社のクラスター構築ソフト『MC/ServiceGuard』のサポートも行なう。価格は、1CPUあたり52万8000円、『hp servers』へのバンドルも予定している。なお、将来的には、『HP Tru64』の主要機能を取りこむ計画もあるという。