“MAX Concept”をうたい、レガシーフリーインターフェイスに、これでもかと搭載されるオンボードコントローラで話題となった“Apollo KT333”チップセット搭載マザーボード「AT7」。そんな製品を投入しつつも、一方ではAC'97コーデックによるサウンド機能すら搭載しない非常にシンプルなマザーボードも定期的に発売するAbitから、同じKT333を採用するプレーンなマザーボード「KX7-333」が登場した。
AT7とほぼ同じ面積を持つPCB上に“余計”なオンボード機能はいっさいなし。あらゆる拡張機能をAGP×1、PCI×6と用意する拡張スロットによって行う仕様のマザーボードは昨今少なくなっただけに、最新チップセットを搭載するKX7-333の存在意義は決して低くないだろう。なおAT7と同様、PC2700(DDR333) DDR SDRAM対応のDIMMスロットを4本搭載するのも特徴で、アンバッファードタイプなら3GB、レジスタードタイプなら3.5GBまで搭載可能だ。お馴染みのSoftMenu IIIによりFSBを100~200MHzの範囲を1MHz刻みで設定できる点や、倍率、VCore、DIMMスロット供給電圧も可変である点はこれまでのAbit製品を踏襲。また、未登場のAthlon XP 2200+へ対応するという記載もAT7と同じで、詳細不明ながらThoroughbredコア版Athlon XPへの対応がうかがえる点にも変化はない。
Ultra ATA/133対応のIDE RAIDをサポートする「KX7-333R」 |
価格はT-ZONE.PC DIY SHOPで1万4800円、コムサテライト3号店で1万4980円。なお同時にHighPoint製のIDE RAIDコントローラを搭載するモデル「KX7-333R」も店頭に並んでおり、こちらはコムサテライト3号店で1万8200円となっている。IDE RAIDをサポートしただけにしてはやや割高だと言わざるを得ず、人気はシンプルなKX7-333に集まりそうだ。
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