ATI Technologies純正のOpenGLアクセラレータ「FireGL 8800」が登場してから2カ月弱。ASKセレクトから、サードパーティ製としては初となるFireGLカードにして、初の“FireGL 8700”カード「AR2TD-FireGL」がホワイトボックスで登場した。
FireGL 8800はコアクロック275MHzのビデオチップ“RADEON 8800”を搭載し、128MB搭載するメモリのクロックが300MHz(DDR 600MHz)というビデオカード。それに対し“RADEON 8800LE”ビデオチップ搭載のFireGL 8700カードであるAR2TD-FireGLのコアクロックはアスクによると250MHzとなっている。また、64MB搭載するメモリチップのクロックは最高でも250MHz(DDR 500MHz)までの対応だ。ちなみにカード裏面には“8500LE 250/250”と書かれたシールが貼られていて、外観が似ていることから「すわRADEON 8500LEカード?!」と思ってしまいそうだが、パッケージに同梱するドライバはFireGLシリーズ用でありひと安心。ただし、マニュアルはFireGL 8800用となっているので、これには注意が必要かもしれない。
FireGLファミリ向けのドライバCD-ROMとソフトDVDプレーヤ「PowerDVD」、3Dゲーム「RUNE」が同梱 | マニュアルはFireGL 8800用のものだ。もっとも、ベースが同じものなので混乱はないだろうが |
インターフェイスがD-Sub15ピンとDVI-Dとなっている点などを含め、コンシューマ向けWindowsには対応しない点など、基本的な仕様はFireGL 8800と同じ。単純に低クロック化、メモリ容量の半減が行われた製品だと考えて良さそうだ。その分価格はZOA 秋葉原本店で5万8000円と、FireGL 8800のおよそ半額となっている。比較的手軽に導入できる最新OpenGLアクセラレータとしての価値は低くないだろう。
販売中のようす。ZOA 秋葉原本店では“RADEON 8800”としている | ホワイトボックスに貼られたシール。対応OSがATIの発表と異なるのでこちらも注意 |