Nvidiaの最新OpenGLアクセラレータ“Quadro4”を搭載するグラフィックワークステーション向けビデオカードが初登場。Nvidiaのワークステーション向けGPU搭載カードをこれまで一手に引き受けてきたELSAから「ELSA GLoria4 750XGL」が明日から販売開始予定だ。
Quadro4ロゴ |
最近のNvidia製OpenGLアクセラレータでは毎度のことだが、Quadroファミリは同世代のGeForceファミリをベース。今回のQuadro4はGeForce4 Tiシリーズをベースとして、専用のファームウェアとドライバによりOpenGLへ特化している。今回、Quadro4にはGeForce4 Ti4600ベースのQuadro4 900XGLと同Ti4400ベースの750XGLが用意されており、ELSA GLoria4 750XGLはその名のとおり後者を搭載。このため、コア/メモリクロックはGeForce4 Ti4400と同じ275MHz/275MHz(DDR 550MHz)となっている。ちなみにメモリ容量もGeForce4 Ti4400と同じく128MB。
搭載するBGAメモリ。3.6ns品 | カード裏面 | カードにはなぜか3ピンの電源コネクタが1つ余分に付けられている |
インターフェイスはD-Sub15ピンとDVI-Iで、DVI-I→D-Sub15ピン変換コネクタを同梱する。右の写真にはビデオ関係に見える端子も確認できるが、これは「VESA 3-pin Stereo Shutter」。これは同社製の3Dメガネ「ELSA 3D REVELATOR」接続端子で、3D CADアプリケーションで作成した3D CGを立体視するためのものだ。たとえば分子構造など、立体視した方がわかりやすい場合向けの端子という、なんともユニークな存在である。ちなみにこの端子は以前同社から登場した3DLabs製“GLINT GMX 1000”搭載ビデオカード「GLoria XXL」でも搭載されていたもの。
デモ中のようす。従来製品との性能比較ポップも貼られている |
明日27日からの販売を告知しているTSUKUMO eX.とT-ZONE.PC DIY SHOP、BLESS 秋葉原本店ではそれぞれ14万7999円、14万8000円、14万8000円という価格が付けられている。コンシューマレベルで手の届く製品ではないが、OpenGL 1.3とDirectX8.1に完全対応、そして64bitOSにも対応するワークステーション向けビデオカードとしての魅力は高い。先に登場した、仕様面ではほぼ同じATI Technologies製カード「FireGL 8800」と一騎打ちということになりそうだ。なおT-ZONE.PC DIY SHOPでは実機を用いての動作デモを実施中。気になる人はその性能を確認してみるといいだろう。
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