このページの本文へ

円安がAthlon XP 1900+をピンポイント直撃!

2001年12月20日 00時00分更新

文● 小磯

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
価格表
値上がったAthlon XP 1900+。3万5000円台後半というのは、同CPUの“初値”とほぼ同じ価格。そこまで戻ってしまった格好だ

 20日の外為市場で一時128円80円の年初来高値を付けた円。進み続ける円安の影響はアキバの店頭価格にも影響しているが、そんななか、特にAthlon XP 1900+のバルク品がトンデモないことになっている。今週火曜日の段階でアキバの店頭価格は3万2000円台~3万4000円台が主流だったのに対し、今週入荷分は「仕入れ値の段階で今週あたまの店頭売価より数千円高い」(某ショップ)など、不自然なほど高騰。Athlon XP 1800+以下のモデルはほとんど影響を受けていないのに対し、Athlon XP 1900+のバルク版だけが突出した異常な状況である。

 これは、Pentium 4品不足の陰に隠れて目立たなかったAthlon XP 1900+の品不足が影響しているようだ。特に12月を迎えて以降、ボーナスでユーザーの羽振りがよくなったのか、最速モデルであるAthlon XP 1900+の売れ行きは好調。このため早々に国内流通のリテール版はアキバから姿を消していたが、先週末から今週にかけてバルク版も同じことになってしまったのが原因と推測される。「日本AMDからの次回国内出荷は来年」と複数ショップが口を揃えているように、卸値の安定していた国内流通版が姿を消したため不利な条件で並行輸入版を仕入れざるを得なくなったのが、今回の価格暴騰に繋がったのだろう。



Athlon XP 1900+

 大きく値を上げたのは先週末から今週にかけてAthlon XP 1900+が完売したショップ。そうでないところではまだ先週末の価格で販売されているため、Athlonファミリ(x86?)最速のCPU購入予定だった人にとって、年内はこの終末が最後のチャンスになるだろう。急ぎでないのなら、国内流通が回復するだろう年明けを待つか、そろそろ反発するとも目される円の推移を見守った方が得策かもしれない。



カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ