(株)東芝は20日、Pocket PCの新製品として、64MBのメモリーを搭載した『GENIO e(ジェニオ イー)550X』と『同 550X/MD』の2機種を発表した。550Xを12月6日に、550X/MDを12月20日に発売する。価格はオープン。同社の直販サイトによる販売価格は550Xが6万4800円、550X/MDが9万9800円の予定。
『GENIO e550X』 |
『GENIO e550X』は、7月に発表した『GENIO e550』のOSをマイクロソフトの『Microsoft Windows for Pocket PC(Windows CE 3.0)』から『Microsoft Pocket PC 2002 Software』に変更し、RAMを2倍の64MBに増設した機種。『GENIO e550X/MD』は『GENIO e550X』に容量が1GBのマイクロドライブを同梱したモデルとなる。
CPUはインテル社のStrongARM SA1110-206MHzで、メモリーは64MBのSDRAMと32MBのフラッシュROMを搭載する。ディスプレーには3.5インチのフロントライト付き反射型TFT液晶を採用し、240×320ドット、6万5536色の表示が可能。インターフェースとして、通信用に赤外線ポート(IrDA Ver.1.2準拠)とクレードル接続ポート、拡張用にSDIO対応のSDスロットとCFカードスロット(Type II)を装備する。バッテリーには独自の“アドバンストリチウムイオンバッテリー”を採用し、12時間の連続使用が可能(メモリー保持時間は約30時間)。本体サイズは幅77.5×奥行き17.5×高さ125mm。重量は550Xが約180g、550X/MDが約200g(ともに電池込み)。製品にはUSBクレードル、ACアダプター、スタイラス、ソフトケースなどが付属する。
アプリケーションソフトは、Pocket PC 2002 Softwareのワープロソフト『Pocket Word』や表計算ソフト『Pocket Excel』、メディアプレーヤー『Windows Media Player Ver.8』、ウェブブラウザー『Pocket Internet Explorer』などのほか、縦書き対応テキストビューワーソフト『T-Time for PPC2002』、画像ビューワーソフト『Easy Viewer for GENIO e』、経路検索ソフト『JRトラベルナビゲータ』、和英/英和/国語辞書ソフト『辞スパ』などをバンドルする。また、オプションで『モバイルバッテリーチャージャー』(2002年1月発売予定/価格未定)や、リモコン付きイヤホン、着せ替え用4色サイドパネル、『オリジナル高級本革ケース』(6500円)、『オリジナルカジュアルケース』(1800円)などを用意する。
なお、同社では従来機種『GENIO e550』のOSをPocket PC 2002にアップグレードするキャンペーンを2002年1月15日まで実施する。OSのアップグレードと同時にメモリーを64MBに増設するアップグレードも選択できる。