エイベックスネットワーク(株)は18日、同社が独自開発したキャラクター“エポケ”の事業展開をスタートすると発表、エポケの3Dワールドを楽しめるアプリケーションソフト『ITテーマパーク・エポケ』(β版)の無償ダウンロードサービスを開始した。
エイベックスが展開するキャラクター“エポケ”と仲間たち (C)2001 avex network inc. |
エポケは、宇宙からやってきたお菓子のような謎の生命体。3Dアプリケーションソフト『ITテーマパーク・エポケ』では、エポケの“エポ”と“ポエ”と、3D空間“はなぐもり森”に住む仲間たちが織り成すエポケワールドが楽しめる。
『ITテーマパーク・エポケ』は、デスクトップインターフェースソフトで、対応OSはWindows 98SE/Me/2000。ベースとして、Windows OS上で動作する3Dレイヤー『Win3D』(イスラエルのClockWise Technologies社製)を利用している。
『ITテーマパーク・エポケ』を起動するとデスクトップ画面が3DCGによる“はなぐもり森”に切り替わる。はなぐもり森には、“UFO広場”“UFO”“マイコテージ”“コザルSTORE”があり、それぞれの場所に移動することでさまざまな機能を利用できる。
UFO広場は、起動時に表示される場所で、ここから各場所に移動できる。UFOはエポとポエが住んでいるところで、インターネットおよび電子メールを利用できる。UFO内の“レターセット”をクリックすると電子メールソフトが起動し、メールの送受信が可能。エポとポエがUFO内で飼っている鳥“トリルーン”をクリックすると新着メッセージがあるかどうかを確認できる。また“ちきゅうぎ”をクリックするとウェブブラウザーが起動する。
“マイコテージ”では、アプリケーションの起動や各種設定などが可能。“アプリBOX”は、ワープロソフトなどパソコンにすでにインストールされている任意のアプリケーションを登録でき、BOXをクリックすると登録されているアプリケーションが起動する。“マジックテーブル”は、テーブルにおいてあるさまざまなアイコンをクリックすると、Windowsの各種設定画面を表示できる。例えばモニターをクリックすると、コントロールパネルの“画面のプロパティ”画面が、時計をクリックすると“日付と時刻のプロパティ”が表示される。
“コザルSTORE”は、お気に入りのウェブサイトを登録できるほか、エポケ関連サイトやおすすめサイトのリンク集が用意されている。
『ITテーマパーク・エポケ』の画面 (C)2001 avex network inc. |
本日より無償ダウンロード可能な『ITテーマパーク・エポケ』β版は、上記の機能を搭載する。なお、今冬リリースされる製品版(有償)では、天気予報を提供する“ねずみハカセの家”、最新ニュースを提供する“ウサのスタジオ”、映像/音楽コンテンツを提供する“ケロリ池”が追加されるという。
同社は、ソフト展開とともに、マーチャンダイジング展開も進めており、(株)サンワールドインターナショナルを通じて11社とライセンス契約を締結、年末から来春にかけて、フィギュアや文房具、お菓子などさまざまなキャラクターグッズが発売される。
さらに音楽展開も行なっており、同社のオンラインレーベル“allophonic records(アロフォニックレコーズ)”より、9月15日付けでエポケをテーマとした楽曲のダウンロードサービスを開始したほか、特別限定アナログ盤も発売中。楽曲は、ピチカート・ファイヴ解散後もプロデューサーやリミキサー、DJなどで多忙な小西康陽氏と、ソロアーティストとしてだけでなくプロデュースやリミックスでも活躍中の高木完氏が担当している。
本日都内で行なわれた発表会で、エイベックスグループの依田巽会長は、「音楽と映像をドッキングさせITビジネスを展開する戦略の一環として、キャラクタービジネスを立ち上げる。現在、多くの企業と契約を交わしており、さまざまなキャラクターグッズも登場する予定だ。バリューチェーンをより強化してオンリーワンカンパニーを目指す」としている。
左から、高木完氏、依田巽会長、小西康陽氏。高木氏は「(エポケのような)黒目のキャラクターは基本的に好き。楽しんでやれた」、小西氏は「なんかわからないけど面白そうだなあと(笑)。完ちゃんとこういう形でコラボレートするのは初めてだね」とそれぞれコメント |